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上地雄輔さんがアーティストデビューし、5年が経とうとしている。今年も全国30カ所で、「あの・・最高の出会いを一緒につくりたいんですケド。」ツアーを行うなど、アグレッシブに活動しているのだ。

上地雄輔……。彼がおバカタレントとしてブレイクし、「羞恥心」として歌手デビュー、その後ソロで歌手活動を始めたことは私(筆者)も知っている。だが、それから5年もの間、音楽を続けていることは知らなかった。

どんなファンが彼を支持しているのか? 何がファンを惹きつけるのか? 正直、見当もつかない。そこで7月中旬に東京国際フォーラムで行われたライブ開始前のファンに、直接その魅力を聞いてきたぞ!

・ほとんどが10代~20代前半の女性ファン

会場に到着すると、パッと見で9割以上は女性ファンである。10代~20代前半の女性がほとんどで、20代後半~40代のファンは極端に少ない。そして50代以上とおぼしきファンが、それなりにいるという感じだ。ミドルレンジ層がここまで少ない光景は、他のライブ会場と比べても非常に珍しい。

・遊助クルーの存在

取材をしているとファンが広場に大勢集まり、記念撮影を始めた。その数ざっと100人以上である! なんなんだ、あの集団は! さっそく話を聞いてみると、彼ら彼女らは『遊助クルー』という集団であることがわかった。

『遊助クルー』とは、上地雄輔を船長に見立てたファンの総称であると同時に、簡単にいえば私設ファンクラブである。ただ80年代アイドルのそれとは違い、義務や会費などはない。普段はインターネット上で情報交換し、イベントになれば会場などで実際に会って交流を図るのである。

どのアーティストにも、ファン同士の “横のつながり” は少なからず存在するが、ライブ会場でこの規模はなかなか見かけない。「ライブの一体感がすごい」という意見もあったが、遊助クルーの存在が大きいに違いないだろう。ちなみに、総勢数千人規模とのことだった。

・全部好き! 特に歌詞がイイ!!

ファンに話しを聞くと「全部!」という意見が圧倒的に多い。ファンは上地雄輔の全てを支持しているようだった。中には「まだ全てを出しきってない」という意見も。彼のポテンシャルが最大限に発揮されたら、タレント、役者、歌手、絵描きとしても、まだまだ登り詰められるというのだ。

上地雄輔は作詞作曲を始め、ライブでの演出、グッズのイラストまでプロデュースしているという。特にファンに刺さるのは「歌詞」らしい。“遊助船長” の問いかけが、若いファンの心を揺さぶりまくっているというのだ。

・純粋な心に響くメッセージ

歌詞の良さを力説するファンが多かったので、その後曲を聞いたり、歌詞を調べたりしたが、正直私には全くピンと来なかった。どうしても陳腐さ、青臭さを感じてしまうのだ。しかし、気付いたことがある。彼の歌詞はとにかくわかりやすく、真っ直ぐである。

そのストレートでド直球な歌詞が、人並みにひねくれた私の心には響かず、ピュアな心を持つ若いファンには響くのであろう。純粋な気持ちを持つ人に響くメッセージを投げ続けられることが、上地雄輔最大の魅力なのだろうと思えた。

・「一生船長について行く!」

一般的に人生の壁にぶち当たる、20代後半以上のファンが少ないのも合点がいった。きっとそれまでファンであっても、青臭さを感じてしまうと、今までのテンションで応援できないのであろう。しかし、ある程度の悟りを開き始めた50代以上のファンは、また彼を素直に応援できるのだ。

誰もがかつては持っていて、いつしか失うことが多いもの。もしかしたら一番尊いもの、それが「純粋さ」である。その純粋さを失わず、共有できるのが、ファンにとっては上地雄輔さんなのであろう。「一生船長についていく!」と言っていたファンがいたが、ぜひ純粋な心を持ったまま、その船に乗り続けてほしいと願った、夏の夕暮れであった。

参考リンク:上地雄輔 オフィシャルブログ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼これが「遊助クルー」だ!
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▼福井出身の2人! 一人は福井からきていた!
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▼関西からきてた2人!
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▼親子ファン! 娘さんは「パパにも一緒に来てほしい」そうだ!
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▼「遊助クルー」にいた3人!
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▼情熱的な語りだった2人!
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▼とにかく上地雄輔が好きな2人!
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▼「遊助クルー」を支える2人!
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▼彼は元自衛隊で、現在は芸人さんとのことだった!
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▼みんなとても楽しそうだった! 協力してくれたみなさん、ありがとうございました!
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