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悲しいことに毎年起こっている子供の車内放置事故。親が「ちょっとだけ」と子供を車中に残し、その結果熱中症で死なせてしまうという事故だ。

その「ちょっと」が、どれだけ命取りになるのかを教えてくれる動画を紹介したい。それは、成人男性が体を張って「車中に取り残された子供はどうなるか」を実験したというもの。いったい車内では何が起こっているのだろうか? 動画Don’t leave ur kids in carで確認することができる。

アメリカ人男性が実験

この動画を公開しているのは、アメリカ・ノースカロライナ州の男性テリー·ウィリアムズさんだ。この日の気温は摂氏32度。暑いと言えば、暑いが、「夏の気温ならこんなもの」と思うかもしれない。

・尋常ではない汗

だが、それが車の中となると……テリーさんの表情を見て、すぐに尋常でないことがわかるだろう。彼は汗でびっしょり、これだけの発汗のあと、なおも滝のように汗が流れてくる。体の水分がいちじるしく減っているのが手にとるように伝わってくる。呼吸も何とかできる程度、とのことだ。

・想像に余りある苦しみ

テリーさんは、これは彼が成人男性であるからまだマシだと話す。大人でもこんなに苦しいのだ。これが乳児や幼児ならひとたまりもないだろう。

また、襲ってくるのは身体的な辛さだけではない。鍵の開け方も助けの呼び方もわからない小さな子供なら……それは想像に余りある恐怖と苦しみだ。

・再生回数110万回を突破

以前の記事でもお伝えしたように、アメリカでは「後部座席の子供の存在をうっかり忘れて車中に放置」、その結果、死亡させるという事件が問題視されている。

この動画は、2014年6月にアトランタ州で父親が1歳の子供を車中に置き去りにし死なせた事件を受けて、テリーさんが注意喚起のために公開したのだという。現在、再生回数は110万回を突破。再生回数からも、関心の高さが伝わってくるようだ。

炎天下における子供の車中放置は、たった5分でも1分でも命に関わると言われている。今回、それを体を張って伝えようとしたテリーさん。悲しい事故が1件でも減るよう願わずにはいられない。

参照元:YouTubedaddyhoodabc3340(英語)
執筆:沢井メグ