videogametakeover

以前の記事で、LA在住のYouTubeクリエーターについてお伝えした。彼の名は村山譲さん。現在16歳の彼は15歳のときにVFX(視覚効果)を駆使した映像を制作・公開し、海外ネットユーザーの間で話題になった。

その彼は現在も映像制作に励んでいる。最近公開された作品は、映像制作だけでなく、音楽まで自ら手がけるようになったという。相変わらず映像のクオリティは高く、到底一人で制作したとは思えないものだ。彼は絶対に優秀なクリエーターになるに違いないだろう。

・ゲームキャラが日常に

彼の制作してきた作品は、「PixelStormFilms」というYouTubeチャンネルで公開されている。これまでの彼の作品は、日常にゲームキャラクターなどのバーチャルなものが姿を現すというものが多い。またシチュエーションとして、戦闘シーンが描かれることもよくある。

・メッセージが込められた作品

何より興味深いのは、物語に皮肉が込められていることだ。たとえば最初に話題になった作品「Instagram Addiction」は、画像共有サービスInstagramに夢中になりすぎて、緊急事態に対応できないソルジャーの物語。われわれの日常でも、FacebookやTwitterに夢中になりすぎてしまいすぎるということはよくある。それを彼なりのやり方であらわしているのだ。

・長編作品を作ったらどうなるか

最新作でも、パソコンの画面上からさまざまなゲームキャラが飛び出してきて、戦闘を繰り広げるというものである。映像の完成度は以前よりも増しており、楽曲カバーではあるものの、音楽はすべて彼自身がつくり上げている。わずか3分の短い映像ではあるが、見応えは十分。この調子で長編作品を制作したらどうなるのか、期待せずにはいられない。

まだ十代の若き天才は、これからどんな活躍をするのだろうか。感受性を磨いて、今しか感じられないことをしっかりと受け止めて、今後の作品づくりに生かしてもらいたい。

参照元: YouTube PixelStormFilms
執筆: 佐藤英典

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