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三十路に入ると、気持ちはまだまだ若いつもりでも、ぼちぼち「老化」の2文字が気になってきます。こればっかりは、どうにもこうにも逃げることができません。そこで私たち三十路熟女は、老化を食い止めるべくあの手この手を尽くします。アンチエイジング活動です。

そのこと自体はちっとも悪いことではなく、むしろ良いことなのですが、アンチエイジング活動をするにあたって、絶対にやってはいけないことが1つあります。意中の男性との会話で、アンチエイジン活動に励む己について一方的にベラベラとしゃべり倒す行為です。

・美容への情熱を語る三十路熟女

とある昼下がり、都内の喫茶店で珈琲を飲んでおりますと、筆者の隣席にアベックがいました。三十路と思しき女性の口からは、美容に関する用語がこれでもかというくらい飛び出します。

「いま、エステで○○っていうレーザーのコースを受けているんだけどね……」
「今度、美容皮膚科でヒアルロン酸を打とうかなって考えているの」
「最近の整形技術ってすごいのよ、切らないでリフトアップできる方法があって……」

おそらく彼女は、「私はこんなにも努力しているのよ!」という熱意を相手男性に伝えたかったのでしょう。

・オトコにとって、オンナの美容トークほど退屈な話題はない!

男性の表情を確認したところ、今にも大きなあくびが出ちゃいそうなご様子。そりゃそうでしょう。男性にとって女性のアンチエイジング活動は、これっぽっちも関心が持てない退屈なテーマ。それに対して興味を持てと言うのは無理な話です。

たしかに男性は、いくつになっても若く見える美しい女性を好むでしょうが、若さや美しさへ到達する過程には興味が持てないのです。また、意中の男性に対して美容の話題を出すという行為は、いわば「種明かし」をしているようなもの。電車の中で化粧をするとの同じくらい醜い行ないなのですよ。男性が見たいのは綺麗にメイクアップされた顔であって、化粧水を塗りたくる姿や眉間にしわを寄せてアイラインを引く姿なんぞ見たくないのです。

・まとめ

意中の男性の前でアンチエイジング活動を語る行為は、自分で「私は退屈な話をするつまらないオンナですよ」と言っているようなもの。そのうちフラれてしまいますよ。どうしてもアンチエイジングトークをしたいなら、女子会もとい熟女会で演説なさってください。以上。

恋愛コラムニスト: 菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト: Rocketnews24