カリスマ講師の林修先生といえば、「いつやるか? 今でしょ!」だ。「今でしょ!」は、その応用力の高さから様々な場面で使用され、2013年の流行語大賞にも選ばれた。

だがしかしである。日々の生活では、「今じゃないでしょ!」って言いたくなることもしばしばあるものだ。その最たるものが、「自動で流れるトイレ」ではないだろうか。

・いつ流れるの? 今じゃないでしょ!

個室の鍵をかけ、やれやれ……と呟きながらリラックスし始めると、突然予期せぬタイミングで流れ出す。やれやれである。なぜそんなにも焦らせるのか。何をそんなに急いでいるのか。今じゃないのに……。

・堂々とフライング

赤外線によるセンサーや、便座に座ったときの重さに反応するセンサーなど、自動で流れるトイレにもタイプはいろいろあるらしい。だが、いずれのタイプも今じゃないだろって時に流れて堂々とフライングするのは同じだ。ヘタすると、2回も3回もフライングする。

いまやオリンピックなどにおける一部の陸上競技では、たった1回のフライングでも失格になる時代だというのに、自動で流れるトイレは何回フライングすれば気が済むのか。もっと本気でやるべきではないだろうか。こっちは真剣勝負をしているのだ。

・こちらの都合は考えない

自動で流れるトイレの自分勝手なフライングのせいで、こっちが被る痛手は大きい。フライング時に拭いている途中だったら、一度で流しきれるように焦って拭かなければならないし、間に合わなければもう一度流せるようになるまで待たなければならない。

そして、待ち時間が長くなればなるほど、「小」なのに「大」だと周囲に勘ぐられるリスクも出てくるのだ。それなのに自動で流れるトイレは、こちらのそんな都合など考えていない。時間の大切さも水の大切さも分かっちゃいない。勝手である。

・本当に流したいときには流れない

今じゃないだろって時に散々流しておいて、「よし、今だぞ!」って時が来るとなぜか流れない。あれはなんなのか。一体どういうつもりなのか。もしや自動で流れるトイレは、自分勝手と言うよりも天邪鬼(あまのじゃく)なのだろうか。毎日毎日、不特定多数の尻に敷かれて ひねくれちゃったのだろうか。

……そんなことを思いつつ、また今日も自動で流れるトイレに行き、真剣勝負をするのである。

執筆:むねやけサンデー
Photo:RocketNews24.