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2014年5月27日、ブラジルW杯前では国内最後のテストマッチとなった日本代表 vs キプロス代表の試合が行なわれた。みなさんは後半途中から長友佑都選手に代わり出場した伊野波雅彦(いのは まさひこ)選手を覚えているだろうか。

J2クラブから唯一の選出となった彼だが、サッカーに詳しくなければ知らないという人も多いことだろう。そこで今回は、動画「【Jリーグ所属日本代表選手】伊野波 雅彦(磐田)」と共に彼のことをご紹介するぞ!

・伊野波選手とは

1985年8月28日生まれの28歳。遠藤保仁選手、松井大輔選手らの母校でもあるサッカーの名門・鹿児島実業高校出身。FC東京でプロデビューを果たし、鹿島アントラーズ、クロアチアのハイドゥク・スプリト、ヴィッセル神戸を経て、現在はジュビロ磐田でプレーしている。

・プレースタイル

伊野波選手の特長はなんといっても複数のポジションをこなせること。本職のセンターバックに加え、サイドバック、中盤のボランチでプレーでき、ザッケローニ監督が望む「ユーティリティー」を兼ね備えている選手だ。

また、危機察知能力が高く、ピンチの芽を事前に摘み取る素早い “寄せ” も彼の大きな武器。179センチと海外の選手に比べるとサイズは小さいが、セットプレーで見せる強烈なヘディングも魅力のひとつである。

・貴重なバックアップ

日本代表のディフェンス(特にサイドバック)は層が厚いため、出場機会を得ることは至難の業だ。が、伊野波選手はこれまでコンスタントに代表へ招集されていたことから、貴重なバックアップとしてザッケローニ監督の構想内にあったと考えられる。

現にキプロス戦では途中出場。1点をリードした場面での交代は、本番で守備的に守りきることを想定した交代であった。この交代だけでもザッケローニ監督がいかに伊野波選手を評価しているかがわかる。

・プロになりたいと思ったきっかけはブラジル

ちなみに伊野波選手とブラジルは縁がある。というのも彼がプロを志したのは中学生の頃……短期留学でブラジルを訪れた際、世界の中でも有数の規模を誇るマラカナンスタジアムで観戦。10万人近くのサポーターの熱狂的な応援に感動し、本気でプロになりたいと思った思い出の地だからだ。

それから10年以上の月日が経ち、プロへの思いを抱いたブラジルの地で日本代表として戦う日がやってくる。これで燃えない男がどこにいるだろうか。ブラジルW杯では夢を実現させた伊野波選手が大きな仕事をしてくれそうだ。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

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▼クロアチアでプレーした経験のある伊野波選手