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消費増税でフトコロ事情のさみしいお父さん、いやお父さんだけでなく誰もお伝えしたい、ワンコイン(500円)ランチシリーズ。今回は、東京・上野の老舗カレー専門店「クラウンエース」をご紹介したい。

上野に行ったことのある人であれば、一度は目にしたことがあるかもしれない。「カレー専門店」の看板は遠くからでも目につく。このお店の魅力はなんと言っても値段ではないだろうか。ポークカレー400円、そしてカツカレーは500円である。ワンコインでカツカレーを食べさせる店など、なかなか見つからない。しかも増税後も値段据え置きとは、かなり良心的である。

・カウンターにスプーン

お店はカウンターのみ。カウンターには、あらかじめ紙ナプキンを巻いたスプーンが席数分置いてある。メニューはカレーのみなので、ほかに必要なものはない。席に着く前に、券売機で希望の食券を購入して注文を行う仕組みだ。

・3500円カツカレーと380円カツカレー

記者(私)の注文は当然カツカレーだ。私は以前、安倍総理が2012年に総裁に就任する際に食べていた、3500円のカツカレーを食べたことがある。庶民感覚ではなかなか食べることのできない高級カレーであった。逆に、東京駅のカレーショップ「アルプス」で提供されている380円のカツカレーも食べている。どういう訳かこの格安カレーの方が、私の舌には合った。やはりこういうものを食べ慣れているためだろうか。

・500円カツカレーはどうだ!?

クラウンエースのカツカレー(500円)はどうなのだろうか? 380円の感覚が頭に蘇った私は、あまり期待していなかった。ところが、比較するのも失礼なほどウマかったのである。まずカツのサイズが500円のレベルではない。申し訳程度の乗っているものとは異なり、ご飯のうえでしっかりとした存在感を主張しているのだ。この視覚インパクトだけでも500円を「安い!」と感じさせてくれる。

・大判のカツがうれしい

そして味の方は、まずカレーそのものの味に驚いた。ベースになっているのは、どうやらデミグラスソースであり、ハヤシライスに近い味付けになっている。コクと甘さが強く、どこかしら懐かしさを感じさせるものがある。カツは思った以上に肉厚だ。380円カレーはかなり薄かったのだが、それとは比べものにならない厚さがある。それだけで嬉しい。

・肉質はやや固め

若干肉質は固かったのだが、ワンコインでカツを食える喜びを考えると、多少の固さは問題にならない。もしも自分が学生なら、毎日通いたい。いや、近所なら今でも通いたくなってしまう店である。どうかこのまま増税に負けずに、ワンコインを貫いて欲しい。カツカレーだけでなく、ハンバーグカレーも唐揚げカレーも500円なんて、本当に良心的すぎる!

・今回紹介した店舗の詳細

店名: クラウンエース
住所: 東京都台東区上野6-12-11
営業時間: 10:30~21:30
定休日: 不定休

Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnew24

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