モスバーガーとミスタードーナツは、3度目となるコラボ商品の販売を開始した。今回はそれぞれの定番である「ライスバーガー」と「フレンチクルーラー」を交換。モスがフレンチクルーラーを、ミスドがライスバーガーを使って、新商品を登場させたのである。
もしこれの中身を入れ替えて、元通りに「モスのライスバーガー」「ミスドのフレンチクルーラー」にしたら、どんな味になるのだろうか? そんな疑問がわいたので、早速やってみることにしたぞ。
・あるべき姿に戻す!
今回のコラボ商品は、素晴らしいアイディアではないだろうか。2008年に業務提携してコラボを重ねてきた結果、今回のアイディアに至ったのではないだろうか。ハンバーガーとドーナツ、それぞれの専門分野の垣根を越えて、生み出された商品は「斬新」の一言に尽きる。
■モスはライスバーガー、ミスドはフレンチクルーラー
それをあえて元に戻すことで、見えてくる景色があるのではないか!? そう確信した記者(私)は、モスのフレンチクルーラーの具材をミスドのライスバーガーへ。ミスドのライスバーガーの具材をモスのフレンチクルーラーへ戻してみた。これでモスのライスバーガーと、ミスドのフレンチクルーラーの完成である。
■モス「フレンチクルーラー ぐるぐるチョリソ」の中身 → ミスドのライスバーガーへ
まずもっとも見た目のインパクトが強烈になったのが、モス「ぐるぐるチョリソ」のライスバーガーである。フレンチクルーラーに入っている状態でも、十分にインパクトがあったのだが、これをライスバンズに挟むと、チョリソのデカさが際立った。
そして味はというと、むちゃくちゃウマい! フレンチクルーラーに挟むよりもこっちの方がよほどいい! ご飯と一緒に辛味のきいたソースを食べると、まるでケチャップライスのようになった。もちろん、チョリソもご飯に合う。これはライスバーガーの新メニューにするべきだ。
■モス「フレンチクルーラー ベリーショコラ」の中身 → ミスドのライスバーガーへ
ミスドの「ライスバーガー あん & カスタード」は、ライスバンズに和の甘味を加えたものだった。この商品、好みが分かれるところではあるが、おはぎのような感覚で食べることができる。
そのライスバンズに、ベリーショコラを入れてみると……。一言でいって合わない。洋の甘味はご飯に合わないのである。特にベリーの酸味とご飯が真っ向から対立して、お互いに一歩も譲らない状態のまま、喉元を通り抜けて行くことになる。ライスバンズとミックスベリーはきっと、お互いに分かり合えない仲なのではないだろうか……。
■ミスド「ライスバーガー 担々牛焼肉」の中身 → モスのフレンチクルーラーへ
新商品4種のレビュー記事でも書いたのだが、モスの作ったフレンチクルーラーは生地が非常に薄い。ペラペラである。ミスドの同商品と比べると、食感を弱めてあるようである。
そこに担々牛焼肉を入れると、フレンチクルーラーは完全に存在感を失ってしまう。これは合う合わない以前の問題で、なくても良いものになってしまっている。
■ミスド「ライスバーガー あん & カスタード」の中身 → モスのフレンチクルーラーへ
最後にライスバーガーの餡子とカスタードを、フレンチクルーラーに入れてみた。食べ比べたみたなかで、これが意外にもしっくりと来た。あまりにも餡子とフレンチクルーラーの味が馴染んだため、どこが特筆するべき点かを見失ったほどである。
よく考えたら、ミスドの商品には抹茶やきなこなどの和の甘味を使用したものも存在するので、それほど珍しい組み合わせではないと感じたのかもしれない。
・ぐるぐるチョリソとライスバーガーの相性は完ぺき!
これら本来の組み合わせを試みたなかで、もっともおいしかったのは、モスのぐるぐるチョリソのライスバーガーである。騙されたと思って試して頂きたい、ケチャップライスに大変身するぞ!
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24
▼モス「フレンチクルーラー ぐるぐるチョリソ」とミスド「ライスバーガー 担々牛焼肉」の中身をトレード。元に戻してやる!
▼まずはそれぞれを分解
▼チョリソをライスバーガーにパイルダーオンッ!!
▼おお! めっちゃウマそうに変身した!!
▼一方、担々肉を入れたフレンチクルーラーは貧相に……
▼モス「フレンチクルーラー ベリーショコラ」とミスド「ライスバーガー あん & カスタード」の中身をトレード
▼同じように分解して
▼ドッキング!
▼ご飯とミックスベリーは合わなかった……
▼フレンチクルーラー + あん & カスタードは普通のミスド商品のように違和感がない
▼本来のモスのあるべき姿
▼そして、本来のミスドのあるべき姿