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2014年5月20日から始まった「日本生命セ・パ交流戦」。10年目を迎える今年はセ・リーグ主催試合で DH 制を採用し、パ・リーグ主催試合を9人制で戦うという新しい試みが行なわれることでも注目を集めている。

そんな中、交流戦の一戦目で話題になったのは「超スローボール」だ。巨人の杉内俊哉投手が投じたそのボールは動画「【プロ野球パ】杉内まさかの超スローボール!、対して銀仁朗は打って出る! 14/05/20 L-G」で確認可能。魔球のような球筋は必見だぞ!

・西武 vs 巨人

「超スローボール」が飛び出したのは、西武ドームで行なわれた埼玉西武ライオンズ vs 読売ジャイアンツの試合。場面は1−5で迎えた7回裏・2アウトでランナーを一塁に置いたシーンだ。

・想像できないほどの超スローボール

投手はランナーを背負っているだけにクイックで投げ、盗塁を警戒しなくてはいけない。だが、しかし! なんと杉内投手はその場面で山なりのスローボールを投じるのである!!

これには実況席も言葉を失い、「おー、おぉー、おぉぉー」と叫ぶしかできず。意表を突かれた打者の炭谷選手も必死にタイミングを合わせるものの、ミートできずにセンターフライに終わってしまうぞ。

・杉内投手のスローボールに対するネットユーザーの反応

「たまげたなあ~」
「杉内が多田野ボール投げたのか」
「超スローボールが普及すれば多田野は球界史に名を残す」
「杉内の超スロボールはサインミスだったのか( ̄▽ ̄) なぜ打った炭谷(笑)」
「これタイミング外れて、打ちにくそうだよねw芯くったら終わりだけどw」
「杉内の超スローボールww けどあの場面でとっさにあんなことできんるのは、さすがベテランといったところなのかな?笑」

……といったように多田野投手の「スローボール」を連想したというコメントが多数。また、とっさの判断で投球を変えた杉内投手に対して「さすがベテラン」という声が多く見られた。

・スローボール=多田野数人投手

ネットユーザーの反応でも見られたようにスローボールといえば、日本ハムの多田野投手の「伝家の宝刀」として有名。計測不能なほど遅い山なりボールに空を切った打者は数知れず、楽しみにしているファンもいるほどの必殺技だ。

それだけにスローボールを操る新たな名手の誕生かに思われたが、杉内投手の苦笑いからもわかるように実はサインミスで投じた一球。阿部選手が捕れないと判断し、とっさに投げたボールだったとのことだ。

しかし、見事にコントロールされていたボールはさすがプロ。機会があればもう一度見たくなるようなシーンであった。ちなみに試合の方は1−9で巨人が西武を下して勝利。杉内投手は7回1失点で今季4勝目、歴代トップとなる交流戦通算25勝目を挙げている。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼杉内投手の超スローボール

▼こちらは多田野投手の超スローボール

▼両者を比較した動画はこちら