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西のうどん、東のそば。ほんまに美味しいうどんを求めるなら、やはり西日本だろう。しかし、庶民に親しまれている うどん屋 は星の数ほどあって、どこに行ったらいいのかわからない!!

餅は餅屋、うどんはうどん屋や! ということで、冷凍鍋焼きうどんで有名なメーカー「キンレイ」の担当者に「大阪のほんまに美味しいうどん屋さん」を、いくつか教えてもらった。そして今回訪れたのは、「道頓堀今井 本店」である。

・大阪のうどん屋「道頓堀今井」

「道頓堀今井」は、昭和21年(1946年)創業の老舗のうどん屋だ。難波の本店のほか、新大阪、上本町など6店舗、テイクアウト専門店を含めると大阪に10店舗展開している。

・オススメは「本店」やで

その中でも、オススメはミナミのど真ん中にある本店だそう。あのグリコの看板がある戎橋から徒歩1~2分くらいの場所である。

ミナミと言えば、とにかくにぎやか! しかし「道頓堀今井」は料亭のような様相で、ちょっと敷居が高そう……と、思っていたら、1人でフラっと入る人も多いようである。お店の中は地元の人でいっぱい、大阪来たでぇ~という感じである。

・黄金色のつゆのうどん

「うどん」ゆうたら、やっぱきつねうどんやろ! ということで、きつねうどんのセットを注文してみたぞ。

今井のきつねうどんは、見るからに、ふーんわりしたお揚げさんに、ちょっと “ふにゃん” とした麺、細切りにされたネギがキリリとのっている。そして何より、あの黄金色(こがねいろ)のおつゆ!! 

今井のつゆは、関西のうどんらしく、よーーーーーーくダシがきいており、醤油の色は控えめ。ダシの甘い香りが漂ってくる。関西出身の筆者(私)はそれだけで涙がほとばしりそうになった……。

・うどんやない “おうどん” や

讃岐うどんは、シコシコしてツルリとした喉越しの麺が魅力だ。今井のうどんは、柔らかくフニャフニャしていた。キュっとした噛み応えを求めると少し物足りないかもしれないが、麺につゆが染みていて噛むごとにダシの香りを強く感じることができる。

あまりの優しい食べ心地に “うどん” ではなく “おうどん” と呼びたくなった。また、よくつゆを吸った柔らかな麺がご飯にも合う。これは食べ過ぎそうで困ってしまうぞ。

・お店にはよく知ってる “大阪” があった

門構えはちょっと敷居が高そうな気がしたが、中はとても和やか。ヒョウ柄の服を着たおばちゃんが、お店の人にお茶をついでもらって「ありがとうーー」と大きい声で話すし、隣の席の知らない人とでも何気ない会話が始まってしまう。大阪やなぁという空気でいっぱいだった。

ほかの道頓堀今井の店舗は、新大阪駅や高級ホテルの中にあるので、なかなかこういう地元感は味わえないかもしれない。こういう大阪らしい雰囲気も含めて、「キンレイさんも本店を勧めはるのがわかるわぁ」と妙に納得である。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 道頓堀今井 本店
住所 大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目7番22号
時間 11:00~22:00
休日 水曜日

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼こちらがミナミにある道頓堀今井本店
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▼きつねうどんと笹巻きのセット
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▼きつねうどんは単品の場合は756円である
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▼このおつゆがたまらない!!
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▼おあげさんもふっくらジューシー
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▼麺は柔らかいねん
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