直接フリーキックを狙える距離でファウルがあった時からキーパーとキッカーの心理戦は始まっている。キーパーは壁の位置を調節し、自分が止めることのできるスタイルに持っていき、キッカーは穴を見つけて蹴り込む。

フリーキックではそんな得点を巡る駆け引きがあるのだが、海外の試合で「斬新すぎる壁」が構築されたと話題になっている。果たしてどんな壁なのか……その様子は動画「Ponte Preta inova na formacao da barreira, mas nao adiantou nada」で確認できるぞ!

・ブラジルでの試合

話題の壁が作られたのは、2014年5月6日に行なわれたブラジルサッカーのポンチ・プレッタ vs パラナ・クルーベの試合。前半8分にポンチ・プレッタが1点を先制し、迎えた前半43分にパラナが敵陣ゴール近くでフリーキックを得たシーンだ。

・斬新すぎる壁

キーパーの指示通りに壁を作るポンチ・プレッタの選手たち。しかしよーく見てみると、何やら壁の下に選手が寝そべっているぞ! これは何がなんでも壁の下を蹴らせないということなのだろうか。

きっと相手選手の癖を研究した成果が斬新すぎる壁の構築となったに違いないが、確かにこの壁では下にいくら蹴っても入らない。どうだと言わんばかりの作りは攻略できそうにない雰囲気さえ醸し出している。

・壁の成果

そしていざフリーキックとなるが、どうしたことだろう。せっかく下に選手がいるにもかかわらず、壁の選手が全員飛ばないのだ。そのせいか、キッカーが蹴ったボールは壁を越えるとネットへズドン。あっさり決められ同点に追いつかれてしまうのであった。

斬新で鉄壁の雰囲気のある壁だったが、下に蹴られなかったら意味をなさず。シュートのコースは限定できるが、精度の高いシュートだと対応できなかった。ちなみに試合は1−1のまま PK 戦までもつれ込み、ポンチ・プレッタが勝利する結果になっている。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼とても斬新な壁だ

▼一見普通の壁のように見えるが……
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▼下にいた!!
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▼果たしてその結果は……!?
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