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クリエイター女子の石嶋未来さんの元に、twitter上で、ある男性から一通のDM(ダイレクトメッセージ)が届いた。石嶋さんはその DM を見てア然とする。な、な、なんと! その DM の送り主は幼少期に生き別れとなった父(川添さん)からだったのだ!

「育ての親です。酔った勢いで連絡してしまいました」。衝撃的な内容をサラリと伝えてきた父。石嶋さんは驚きながらも、生き別れとなった父と再会することを決心。そして再会当日、記者(私)も取材として立ち会うことになった。そして石嶋さんと川添さんは、いままで知るよしもなかった互いに隠された衝撃の事実を知ることとなる。

・フィリピン在住シンガーの元妻との情熱的な出会い

石嶋さんの母親、つまり川添さんの元妻は、フィリピン在住の女性シンガー。楽器関係の仕事をしていた川添さんは日本で元妻と出会い、お互い熱く惹かれあうようになった。しかし日本での仕事を終え、フィリピンに帰国しなければならなくなってしまい、二人は離れ離れとなってしまうのだ。二人は文通によってさらに愛を深めながら、日本とフィリピンを往復し、愛を育むうちに石嶋さんという新しい命を授かったのだ。

・石嶋さんが幼い頃に生き別れとなってしまう

娘(石嶋さん)を授かった川添さんは、フィリピンで暮らすために会社を辞め、退職金を持ってフィリピンへ旅立った。しかし石嶋さんがまだ幼いうちに離婚することになってしまい、そのまま石嶋さんと生き別れになってしまったのだ……。

・ある日酔った勢いで

時は経ち、大人になった石嶋さん、そして単身で日本に住む川添さん。それぞれ生活のなかで互いの行方を気にしながらも「消息をつかもう!」と行動を起こすことはなかった。しかしある日、川添さんは仕事帰りにお酒を飲んでいて、ふと 石嶋さんのことが頭をよぎったという。

今までは、石嶋さんの名前をネットで検索しても実際に連絡をとろうとしたことはなかった川添さん。しかし石嶋さんのことを思ううちに、気持ちはどんどんどんどん膨らんでいき、いてもたってもいられなくなった川添さん。ついにお酒の勢いに任せて DM を送ろうと決心したのだ!!

・消したはずの DM が奇跡的に残っていた

「育ての親です。酔った勢いで連絡してしまいました」決心して石嶋さんにメールしたものの、「なんてことをしてしまったんだ!! 」と勢い余った自分の行動に怖気づいてしまった 川添さん。瞬速で DM を消しにかかるが、ここでミラクルが起こったのだ!!

当時石嶋さんは、たまたま「DMがケータイメールに転送される機能」を設定していたのだ!  この機能が功をなして、川添さんが消したと思っていたはずの DM は石嶋さんのケータイに転送されてしまい、川添さんの DM が届いてしまったのである。運命の導き、恐ろしや……!!!

・アレの形が似すぎててDNAの偉大さを実感

そしてその後、連絡を取り合った二人は、見事長年ぶりの再会を果たすこととなったのだが、再会して早々、衝撃の事実を知ることとなる!  な、な、な、なんとっ!! 小指の曲がり具合というか、反り具合がそっくりだったのだ!! 石嶋さんは以前から「自分の小指は個性的な形をしているなあ」と思っていた。

そして、長年の沈黙を破り再会した父が、自分と似て個性的な小指の形をしていることを発見したのだ!! ここで切っても切れない親子の絆を確信した石嶋さんは、川添さんにおもむろに日本酒をお酌し、父娘水入らずの晩が開けることとなった。

・「一発殴らせろっ!! 」とはならずまさかの展開へ

親子の絆を目の当たりにし、父娘の懐かしい話に華が咲いたところで、石嶋さんはある男性を川添さんに紹介する。ある男性とは 石嶋さんが現在同棲中の恋人、ムトウさんであった。石嶋さんが猛アタックの末、見事射止めたという。

全員がお互い初対面、しかも彼女の父と、娘の同棲相手というさだまさしの『関白宣言』の歌詞通りにいうならば「一発殴らせろ」と言う側と、殴られる側の関係であるにも関わらず、まさかの意気投合!! 修羅場を見ることなく、ムトウさんと川添さんは意気投合して熱い握手を交わす関係に!! それもそのはずである。なんと三人には共通の趣味があったのだ!

・最終的に三人でコラボすることに

三人に共通する趣味、それはネトゲ(ネットゲーム)であった! 石嶋さん、ムトウさん、川添さんは無類のゲーム好きであり、その後ゲーム話で三人は盛りあがる。ほかにも、インターネット、動画、パソコンなど、さまざまな趣味、特技が合致し、最終的に「三人でノベルゲームを作る」と結託して活動することとなったのだ。

さまざまな壁を乗り越え、やっとの思いで念願の再会を果たした石嶋さんと川添さんは、さまざまな明るい未来を思い描く。これまでの離れ離れだった時間を塗り替えるほどに壮大な未来が二人を待っているようであった。

そして最後に川添さんは、こう呟いたのだった。「育ってくれてありがとう」。川添さんの一言に対し、石嶋さんは「産んでくれてありがとう」と微笑み返す。久々の再会であったが、お互いを想い合っていた時間は、そう久しくないようであった。こうして父娘水入らずの夜は更けていくのであった。

協力:石嶋未来さん(イシジマミキ
Report:ピコロス
Photo:RocketNews24.

▼Twitterがきっかけで再開したふたり
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▼そっくりの指! やっぱり親子の絆はDNAも深い!!
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