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スマホやパソコンでメールを使っている人にとって、この世の中から消えて欲しい存在ベスト10にランクインするであろう存在なのが、ご存知「迷惑メール」である。金輪際、役に立たない迷惑メールは受けとりたくはない。だがしかし……!!

ごくたまに、実に秀逸な「おもしろ迷惑メール」が届くのも事実である。そして、そんな “おもしろ迷惑メール” を楽しみに待っている人も、この世の中には確実に存在する。ということで今回は、「おもしろ迷惑メールだけを受け取る方法」をご紹介したい。

やるべきことは、たったの2つ。メッチャ簡単だ。

【ステップ1】迷惑メールフィルタを外してノーガード戦法にする

まず、もっとも重要なのが、メールサービス各社が実装している「迷惑メールフィルタ」を解除することだ。「フィルタ弱」とか、甘っちょろいことを考えてはいけない。オフだ。断じてOFF。ノーガードだ。敵からの攻撃はすべて受けきる。

考えてみて欲しい。メールサービス各社が考えたフィルタによって、「マジでおもしろい迷惑メール」が、勝手に迷惑メールフォルダに分類されてしまうかもしれないのだ。ダイヤモンドの原石が、自動的に隠されてしまうかもしれないのだ!

そんな勝手は許さない。迷惑メールの内容に甲乙をつける審査員は自分であるべきだ。ということで、まずはノーガード。Gmail だったら、自分で「条件: to:(gmail.com)処理: 迷惑メールにしない」というフィルタを作ったりしよう。

【ステップ2】独自の「迷惑メールフィルタ」を作る

ノーガードで全迷惑メールを受け取っていたら、そのうちメールボックスが破裂する。よって次なるステップは「さばき」である。やるべきことは、ただひとつ。自分の使っているメーラーで、自分独自の「迷惑メールフィルタ」を作るのだ。

たとえば私は、ソフトバンクの「@i.softbank.jp」にかんしては、Macの「メール」という標準メーラーを使っている。同ソフトには「ルール」という設定項目があり、そこでオリジナル迷惑メールフィルタ、通称『羽鳥フィルタ』を育てているのだ。

・羽鳥フィルタとは

羽鳥フィルタの審査基準は、天下の Google や SoftBank の迷惑メールフィルタリングとは一味違う。少しでも卑猥な単語が入ったら即ゴミ箱行き。さらに、たとえ卑猥な単語が入っていなくても、内容がおもしろくなかったら自動的にゴミ箱だ。

怪しい出会い系サイトに誘導するためだけの、テンプレ通りの迷惑メールも、共通する単語などで即ブロック。同じネタのメールを送ってくる野郎は、送信者名でブロック。

ちなみに同一人物のくせに、メールを送るごとにメールアドレスや変えてくるテクニシャンもいるので、相手のメールアドレスやドメインでブロックするのはオススメできない。迷惑メールは基本的に、連載小説のような「続きモノ」が多いこともあり、「送信者名でブロック」が鉄壁といえよう。

・突発的な「流行迷惑メール」にも即対応

また、迷惑メールには、“その瞬間の流行迷惑メール” というものが存在する。たとえば「携帯新しくしたよ!」的な件名で、見知らぬ人からジャンジャン届く時もある。「スマホに変えました」や「携帯壊れた」的な件名のときもあるが、内容は同じだ。

そんな流行迷惑メールであっても、独自フィルタならば、自分が気づいた時に対応すれば、もう二度と「同じネタの迷惑メール」を受け取ることはない。ちなみに、最近は「LINEのID」という単語が、迷惑メール業界では静かなブームであったようだ。

──以上、2ステップを実行すれば、きっと「自分が認めた面白い迷惑メール」だけがメールボックスに残るというハッピーな毎日を送ることができるだろう。明日のメールチェックが楽しみだ! 幸運を祈る。グッドラック!!

……だが! あまりにもフィルタ基準を厳しくすると、予想外の展開になることもある。普通の人なら最高の展開だが、迷惑メールを待つ身としては寂しい状況になるのである。どんな展開になるのか気になる人は、次ページ(その2)を読んでほしい。

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.