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2014年3月8日から48日間、北極点に向けて無補給単独徒歩に挑んでいた荻田泰永氏が帰ってきた。2月11日に日本を出国し、約1カ月の準備期間を経て、カナダの最北端から北極点を目指してひたすらに歩き続けた。残念ながら今回は、序盤の激しい乱氷(氷が衝突してできた山)と度重なるブリザードに行く手を阻まれ、撤退を余儀なくされてしまった。

・2カ月半ぶりに帰りつく

ただでさえ過酷な環境で、「単独無補給」という厳しい条件を自らに課して挑んだ荻田氏。約2カ月半ぶりに日本に降り立ち、ひと安心。しかし、その表情はいくぶん硬いようにも見える。今の心境を尋ねられると彼は、次のように語った。

・帰国した荻田泰永氏のコメント

「一言でいうと悔しい。行かない(撤退する)という判断をするのは意外と難しくて。現状を考えたときに、今回は引いた方がいいだろうと判断した。気持ちとしては悔しい」

・2度目の撤退、しかしすでに次のこと

彼の言葉から冒険そのものの難しさ、極地での判断の難しさをうかがうことができる。2012年に続いて2度目の撤退ということになってしまったのだが、彼はこれで冒険を辞めるということは、考えていないようだ。むしろ撤退という判断をしたときから、すでに次のことを考えている。

・マイナス20度の氷原を100kgの荷物を引いて歩く超人

今後については「もう次のことしか考えてないですよね」と話し、これからまた1年をかけて次なる挑戦に向けて、準備を進めていくことになるようだ。さすが超人、そうでなければたった1人で100kg超のソリを引いて、果てしない氷のなかを歩いて行こうとは思わないだろう。

とはいえ、まずはゆっくり休んで欲しい。彼の顔を見れば、マイナス20度の氷原がどれだけ厳しい環境だったのか、容易に察しがつく。まずは休んで英気を養ってほしい。荻田さん、本当にお疲れ様でした。

Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24


▼出国時と比べると、かなりやせた荻田泰永氏。冒険が過酷だったことがうかがえる
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▼まずはゆっくり休んで、身体を整えて欲しい
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