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映画『マリー・アントワネット』に登場するキラキラしたマカロン、子供心をくすぐるお菓子がいっぱいの『チャーリーとチョコレート工場』などなど、映画に登場する食べ物はどれも美味しそう。「現実にもあったらなぁ」と思った人も多いのではないだろうか?

いま、ある映画に登場するお菓子の公式レシピが公開されて話題になっている。そのお菓子の名前は映画『グランド・ホテル・ブダペスト』に登場する「娼婦風ショコラ(コーテザン・オ・ショコラ)」だ。色の組み合わせや装飾がいかにもヨーロッパで可愛らしい。映画を知らなくても、これは作って食べてみたい!

・映画『グランド・ホテル・ブダペスト』

『グランド・ホテル・ブダペスト』は、『ダージリン急行』などで知られるウェス・アンダーソン監督の最新作だ。

舞台は、ヨーロッパ東端の架空の国ズブロッカ共和国の高級ホテル。“究極のおもてなし” と “ミステリー” を主軸としたコメディ映画で、2014年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞、すでに公開された国では評判も上々である。

・劇中のお菓子「娼婦風ショコラ」

映画を見た人の心をつかんで離さないのが、劇中のお菓子「娼婦風ショコラ(courtesan au chocolat)」だ。

これは、ズブロッカ共和国一のペストリー「メンドル」のシュークリーム・タワーだ。シュガーピンクやアイスミントに色づけされたシュークリーム3段重ねの塔だ。アイシングで施されたレースやパール風のデコレーションがが可愛い!

色合いも発想も、絵に描いたおとぎ話のよう。こーんなに可愛くてキラキラしたお菓子が、実は意外と簡単に作れるというのである。

【材料】

(シュー皮)
小麦粉:132グラム(240ccカップ1杯分)
水:240cc
バター:110グラム
溶き卵:4個分
塩:ひとつまみ
砂糖:ひとつまみ(気持ち多め)

(フィリング)

牛乳:360cc
セミスイートチョコレート:数片
卵黄:3個分
砂糖:36グラム(240ccカップ1/4杯分)
ココアパウダー:小さじ2杯
小麦粉:大さじ1杯
コーンスターチ:大さじ数杯(とろみ用)

(デコレーション用)

アイシング用の粉砂糖

着色料(ピンク、ミントグリーン、ラベンダー)

【作り方】

(シュー皮)
1.鍋に水、バター、塩、砂糖を入れて沸騰させる。
2.鍋を火からおろし、小麦粉を投入。手早く混ぜる。
3.再び加熱し、生地が一塊になるまで混ぜ、冷ます。
4.生地が冷めたところで、溶き卵を少しずつ入れて木ベラで混ぜる。
5.4の生地を絞り袋に入れて、クッキングシートを敷いた天パンに大・中・小3種の大きさで絞り出す。大きさの目安は、大 → 計量スプーン(大)、中 → 計量スプーン(小)、小 → ヘーゼルナッツくらい。
6.180度のオーブンで25~35分焼く。
7.焼けたら裏から穴を開け、フィリング充填用の穴をあければシュー皮の完成。

(フィリング)

1.牛乳を火にかけ、チョコレートを投入。チョコが溶けるまでよく混ぜる。
2.ボウルに卵黄、小麦粉、砂糖、ココアパウダー、コーンスターチを入れてなめらかになるまで混ぜる。
3.2のボウルに、1のチョコレートミルクを半分入れて混ぜる。
4.3のボウルの中身を、1の鍋に戻す。再加熱し、トロミがつくまでよく混ぜる。
5.火からおろし、冷めたら絞り袋に入れて、シュー皮にたっぷりと入れよう。

以上が、「娼婦風ショコラ」の土台の部分である。ここに、ピンク、ミントグリーン、ラベンダー、白のアイシングを作り、シュークリームをデコレーションする。詳しいデザインは動画で確認できるので参考にしてほしい。

・シュークリームを超えたまたとないスイーツ

海外では早速「作ってみた動画」も登場している。作ってみた人によると、普通のシュークリームよりしっとりとしていて、ケーキのよう、またとないスイーツになっているそうだ。

・公式レシピだった

なお、こちらのレシピ動画を公開したのはフォックス・サーチライト・ピクチャーズ、『グランド・ホテル・ブダペスト』の配給会社だ。つまりこのレシピは公式ということ! これは作って食べてみたいなぁ……! 

なお、『グランド・ホテル・ブダペスト』の日本での公開は2014年6月6日を予定している。わざわざ公式が発表したこのお菓子は、ストーリーにどう絡んでくるのだろうか? 映画も楽しみである!

参照元:映画『グランド・ホテル・ブダペスト』公式サイトBuzzFeeed(英語)、Vimeo
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼こちらが詳しい手順の動画だ

▼英語版はこちら

▼こちらの動画もわかりやすいぞ