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ロシアで開催されたソチ冬季オリンピック。その開催地から遠く離れたところで、思わぬ事件が起きていたようである。

フィンランド人の男が、オランダから香港へ向かう航空機内で、あるものを持ち出してソチに向かうように要求していたのである。そのあるものとは、チョコレートバーだ。これを刀のように持って、客室乗務員を脅したという。男は冗談だったと無罪を主張しているそうなのだが、冗談では済まない事態になった。

・「トブラローネ」で武装?

事件が起きたのは、2014年2月14日アムステルダムから香港へとフライトする「キャセイパシフィック航空」の270便の機内。フライトから6時間経った現地時間午前1時15分、フィンランド人男性のオスケリ・マンゼリウス容疑者は、「トブラローネ」というスイスで有名なチョコバーを刀のように持って客室乗務員の一人に、機長室に入れるように要求したそうだ。

・機内に爆発物?

しかもオスケリ容疑者は、「機内に爆発物を仕掛けた」と脅しソチに向かうようにと命じたのである。これに対して乗務員は、彼の脅しが疑わしいものであることを感じていた。精神状態が不安定と判断し、脅しの信ぴょう性を疑ったのである。乗務員は彼に、自分の席に戻るように指示すると、素直にそれに応じた。

・「冗談でやった」

およそ1時間後、乗務員は機長の命令により、彼の身柄を拘束。着陸後に逮捕され、最近裁判が行われたそうだ。法廷で彼は、「冗談でやった」と証言し、無罪を主張している。ちなみに彼は公判前に、精神的に問題があると判断され、専門施設に収容されたと報告されている。とにかく何事もなくてよかった。

参照元: SKY NEWS(英語)
執筆: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24