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エコが叫ばれる現代、リサイクルが積極的に行われているものの、240万トンもの廃棄プラスチックの半分近くがペットボトルなのだという。そんな問題を解決しようとあるプロジェクトで、「生分解性成分を利用した食べられる容器」が発表され大きな話題になっているのだ。

・生分解性成分を利用した「Ooho」

生分解性成分を利用した容器「Ooho」のプロジェクトに当たっているのは、イギリスで産業デザインを学ぶロドリゴ・ガルシア・ゴンザレスさんを始めとする学生デザインチームだ。Ooho は、2014年の「Lexus Design Award」を受賞している。

一見、水風船のように見える Ooho は、褐藻(昆布やワカメといった藻類)と塩化カルシウムでできた2層の膜の中に水が入っており、膜に穴を開けて水を飲む仕組みだ。そして膜は食べることも捨てることも可能で、膜を捨てた場合は微生物によって分解されるため、これ以上環境に優しい容器はないだろう。

・短所は破けやすいこと

しかしペットボトルとは異なり、丈夫でないことと飲む時にこぼれやすい点が短所として指摘されている。「小サイズの Ooho を、さらに丈夫に作られた大サイズの膜にいくつか入れて持ち歩けば破損を防げます。そして小さい Ooho からは水を飲みやすいはずです」と、ゴンザレスさんは語っている。着想の源となったのは卵の黄身などに見られる膜で、薄膜の球体に液体を入れる方法は1940年代にすでに見られた技術だそうだ。

・同様のコンセプトの食品容器も話題

さらに米マサチューセッツ州のスーパーマーケットでは、「WikiPearl」というアルギン酸やキトサン、褐藻などの成分で作られたゼラチン状の容器に入った食品がすでに販売されている。アイスクリームにチーズ、カクテルに至るまで入れられる一口サイズの球体容器も、Ooho と同様に食べることが可能である。

食べられたり自然分解できる容器が一般的になれば、ゴミ問題や環境破壊が大幅に改善されることは間違いないだろう。飲食品の容器もいよいよ新時代に突入したようである。

参照元:YouTubeMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼「Ooho」を紹介した動画はこちら

▼飲んだ後はしぼんだ風船のよう
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