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先日、駅前のロータリーでボケッと佇んでいたところ、筆者の目の前に1台の乗用車が停まりました。運転席から降りてきた男性が、素早く助手席サイドに回りドアを開けると、中からはカノジョらしき女性が降りてきました。

この時の情景を、「彼氏っていうよりは執事のようだったよ」と、知人男性に語ったところ、「俺もカノジョとドライブデートするときは助手席のドアは開けるぜ」とドヤ顔。ドライブデートで、彼氏が助手席のドアを開けるのは一般的なのでしょうか?

・皆さんは、クルマのドアを開けてもらった経験ってありますか?

筆者自身の拙いデート経験を振り返ると、殿方に助手席のドアを開けてもらったことは一度たりともございません。いや、一度だけありました。とてつもなく狭い路地でクルマを降りる際に、「キミはおっちょこちょいだから、ドアを擦られては勘弁ならぬ」という理由からです。その時のクルマは、某高級外車でございました。

「ガキじゃあるまいし、ドアを擦るなんてヘマはしねーよ!」と、心の中でシャウトした記憶がございます。この時の経験が鮮明に焼き付いているためか、筆者には「クルマのドアを開けてほしい」という願望はありません。

・ドアの開閉に対する考え方は人それぞれ

これはあくまでも筆者の持論。一般女性たちはどのような認識なのでしょうか? 知人女性たちに意見を求めたところ、筆者同様に「ドアの開閉は不要」というスタンスの女性もいれば、「ドライブデートでドアを開閉しないオトコは日本男児に非ず!」という厳しい声も挙がりました。

日本男児云々というよりは、ドアの開閉ってどちらかというと欧米のエスコート文化な気もするのですが……。そこで、外国人との交際経験がある知人女性も直撃したのですが、「ドアを開閉しない欧米男性もいる」との証言が。

・考え方に「可愛げ」を持つべし

「ドアの開閉は不要」と宣言している女性たちも、「でも、開けてもらえるとお姫様気分になれるので悪い気はしない」と頬を赤らめました。筆者のような「ガキじゃあるまいし、ドアを擦るなんてヘマはしねーよ!」という考え方は可愛げが無いかもしれませんね。サルのように反省いたしました。

しかし、「ドアを開閉しないオトコは日本男児に非ず!」という考え方も、可愛らしいとは言い難いですよね。男性陣の中には、「それぞれで開けて降りたほうが早いじゃん」という合理的な考え方のタイプも多いのですから。

・まとめ

結論としては、「開けてもらえた場合は素直に喜び、そうでなくとも眉を吊り上げない」というスタンスが無難かと思われます。現代人のクルマ離れは著しい昨今、ドライブデートができるだけでも幸せと解釈し、楽しみましょう。

恋愛コラムニスト: 菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト: マミヤ狂四郎 Twitter