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リーズナブルな値段で美味しい寿司が食べられることで人気の、100円均一回転寿司。最近はスシローとくら寿司が頭一つ抜けた感のある業界だが、最近かっぱ寿司が回転寿司ファンなら見逃せなくなる宣伝をしている。

『かっぱの歴史が、おいしく変わる。「かっぱの改新」春の第一章』として、エヴァンゲリオン風の勢いがあるCMを放送しているのだ。さらにそのなかで「旨い!」を連呼。「渾身の鮪(まぐろ)」や、「悶絶の帆立」など、どれだけウマくなったんだ? と気になり過ぎる内容になっていた。

・どれだけウマいのか

CMとはいえ、ここまで超美味しくなったと自慢されたら実際にお店へ行き、味を確かめてみるしかない。これでスシローや くら寿司を遥かに超える美味しさの寿司が出てきたら、かっぱ寿司の改新は成功したと言っていいだろう。

とりあえず近所のかっぱ寿司へ行き、キャンペーンのメニューを中心に一通り食べてみることにした。最近あまり元気の無いかっぱ寿司の本気を見られると良いのだが……。

・最初から残念な結果に

20時頃というピークタイムにもかかわらず、お店はあまり賑わっていなかった。スシローなら数十分待ちは必至の時間だが、かっぱ寿司はちらほら空席が見える状態。ここから改新したメニューで巻き返しを図りたいところである。

だが、最初から残念な結果が待っていた。なんと「渾身の鮪(まぐろ)」とされていた、寿司ネタ一番人気のマグロが半分凍っていたのである。寿司屋の魂とも言えるマグロがカチカチの状態で出てきたら、その場で帰りたくなるぐらい悲しい。

味も正直に言って、記者(私)の個人的な感想ではあるが遥かにくら寿司やスシローのマグロの方が美味しい。解凍されていなかったせいもあるが、確実にネタの水分がかっぱ寿司は多く、旨味も少なかった。

・帆立は美味しくて当然の値段

次に食べたのは、「悶絶の帆立」と言っていた一皿194円の『大切り帆立』。コレは確かに肉厚で非常に美味しいが、添えてあるウニは少し苦味があったり、イクラは塩辛かったりなどせっかくの帆立の美味しさを損なっている気がした。

また、2貫ではなく1貫で194円なので、「美味しくて当然」といった見方もできる。2貫食べたら400円近くなるので、普通の寿司屋で食べるのとたいして金額的に変わらないからだ。他に食べたネタも、疑問を覚える物が多かった。

・他のメニューは

例えばえんがわ柚子わさびは、カレイのえんがわに柚子風味のわさびがのっているだけ。最近は柚子風味のわさびはスーパーでも売っており、そんなに目新しいものではない。コレがくら寿司なら、おそらく柚子の皮を散らすなど、目でも楽しめ、香りもさらに良い物を出すのではと感じた。

海老ペッパー炙りや、とろサーモンペッパー炙りは香ばしくて美味しいものの、こちらも「改新」と言うには物足りない味。全体的にあのCMから感じる美味しさと、かけ離れた結果だと感じ非常に残念。さらなる美味しさになるよう、努力を求めたい。

・スシローやくら寿司の壁は高い

やはりスシローとくら寿司の二大巨頭の壁は高すぎた。かっぱ寿司がそれに並ぶにはCMに力を入れるだけでなく、寿司にももっと力を注がなければならない。

まだ「かっぱの改新」第二章として続きがあるようなので、次の章ではさらに美味しくなった寿司が出ることを心から期待している。頑張れかっぱ寿司! 負けるなかっぱ寿司!

Report:なかの
Photo:Rocketnews24.

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