スポーツは栄光と隣り合わせに危険がある。全力でプレーしていると視界が狭くなり、避けられない事故も起きてしまうものだ。そして今、ウクライナのサッカーで起きた事故が世界中から注目を集めている。

事故が起きてからの迅速な対応は動画「Soccer player saves opponent’s life on live TV」で確認できる。敵味方関係なくとっさにとった行動は思わず拍手を贈りたくなるものだ。

・ウクライナでの出来事

称賛の声が上がっているのは、2014年3月30日に行なわれたウクライナ・プレミアリーグのドニプロ・ドニプロペトロウシク(白) vs ディナモ・キエフ(青)の試合で起きた事故に対する対応だ。

前半22分にディナモ・キエフがセットプレーから DF 裏へのスルーパスが出るとそこへ走り込んだオレグ・グセフ選手と GK デニス・ボイコ選手が激突。膝が顔面を直撃したグセフ選手はうつぶせに倒れ、意識がなくなってしまうのだ。

・応急処置をしたのは対戦相手

そんな危機的状況で真っ先に駆け寄ったのは、対戦相手であるヤバ・カンカバ選手。仰向けに起こすと口の中に指を突っ込み、すぐに気道を確保した。呼吸ができていないと瞬時に察知しての行動であったのだろう。

このカンカバ選手の行動で試合はすぐさま止められ、メディカルスタッフもすぐに駆けつけることができ、グセフ選手は意識を取り戻せた。素早い応急処置がなければグセフ選手は命に関わっていたかもしれない。

・この行動に対するネットユーザーの反応

「素晴らしい。」
「こういう事とっさに行動できるのすごく尊敬。」
「判断から実行のスピードが半端ない。拍手もの。」
「救命処置はいろいろ覚えておこうと思う。」
「こういう非常事態のときに適切な行動をとれる人が増えてほしいものだな」
「この対応力すごい。素晴らしい!尊敬できる選手。」

などなど、カンカバ選手のとっさの行動に称賛の声が上がっている。また、判断からの対応の早さに感動したというコメントや素晴らしい、そして尊敬できるといった声も見られた。

この接触でグセフ選手は脳震とう、顎関節打撲、歯を損傷したとのこと。今回はサッカーの試合での事故だったが、思いもよらない非常事態はいつどこで起きてもおかしくない。救命処置の大切さを再確認させてくれる光景であった。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼迅速な対応だ