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南米チリの沖合約100キロで、マグニチュード8.2の巨大地震が発生した。震源地沿岸では、発生後まもなく約2メートルの津波が到達し、他の地域への影響も懸念されている。

現在のところ、この地震による大きな被害は出ていないようだ。だが、その発生の瞬間をとらえた映像を見ると、かなり長い時間激しい横揺れが続いていたことがうかがえる。

・イキケの沖合100キロ

NHKが報じるところによると、地震の発生時刻は日本時間の2014年4月2日午前8時46分頃。震源はチリ北部にタラパカ州の州都、イキケの沖合100キロ。震源の深さは20キロと推定されている。

・1960年の巨大地震で4メートルの津波

イキケの沿岸では、地震発生後約20分で2メートル11センチの津波を観測。日本への影響について、気象庁は調査中としている。ちなみに気象庁が公開している、過去のデータを見ると、今回の震央に近い地域で発生した地震による津波の影響は、1960年5月23日のマグニチュード9.5のときに太平洋沿岸で1~4メートル程度とされている。

今回の地震は、このときよりも規模は小さいものの、どのような影響が出るのか明らかになっていない。気象庁の発表する内容に注意した方が良いだろう。

参照元: YouTubeNHK気象庁
執筆: 佐藤英典

▼地震発生後に建物の外に避難する人々

▼2010年に発生した地震の映像