mario

おかしい。スマホのマップで現在地を経路確認したはずなのに、Googleマップの導き通り歩いているはずなのに、また道に迷ってしまった……そんな経験がある人に朗報だ!

ある研究によると、1日30分、アクションゲーム「スーパーマリオ」をプレイするだけで、方向認知能力のアップが期待できるというのである。ちょっとマリオやってくる!!

・ヨーロッパ最高の研究機関が発表

この研究結果を発表したのは、ヨーロッパ最高の研究機関と呼ばれるドイツの「マックスプランク研究所」である。

研究では、ゲーム経験のほとんどない女性を被験者として、半分には2カ月間『スーパーマリオ64』をプレイしてもらい、残りの半分には何もしないでもらった。

・マリオをプレイ → 地図を描くのが上手に!

その後、被験者たちの脳をスキャン。すると、マリオをプレイしていたグループの脳には、地図の読み取りと記憶をつかさどる領域で神経細胞の細胞体がある「灰白質(かいはくしつ)」の増加が認められたという。

さらにナビゲーションスキルのテストでも、マリオをプレイしていたグループは、記憶の中にある地理的イメージを描き出す「メンタルマップ」の作成にも優れていたというのだ。

この結果から、主任のシモーネ・キューン氏はテレビゲームをプレイが脳構造の変化のトレーニングになると明らかになった、としているそうだ。

・研究者「認知症による方向感覚の低下対策にも期待」

過去の調査では長年務めたロンドンのタクシードライバーの脳は記憶中枢が成長していることもわかっているという。彼らは資格を取るために「メンタルマップ」を描くトレーニングを積んでいるのだ。つまり、脳は成人後でもトレーニング次第で成長する可能性があるということだ。

だったら、この実験結果も、やっぱりゲームでも脳が鍛えられたということ? それを踏まえた上で、キューン氏は、テレビゲームが認知症による方向感覚の低下対策に役立つのではないか、と期待しているそうだ。

一方で、空間認知の専門家であるユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのヒューゴ・スピアーズ博士は、この研究結果を面白いとしつつも「最大の疑問は、現実で地図の読解能力の改善や、記憶障害の人の助けになるかどうかだ」とコメントしている。

たしかにまだ不明瞭な点も多いが、ゲームのプレイと、方向や空間認知能力のアップや改善の関係が実証されれば、認知症や記憶障害の画期的な治療となるのかもしれない。

参照元:Mail Online(英語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.