akukyuutchi

プロ野球を観戦している際、地団駄を踏んでしまうシーンといえば、打者が悪球に手を出して凡退してしまった時ではないだろうか。得点圏の大事な場面であれば「なぜそんなクソボールを……」という気持ちを持った人もきっと多いはずだ。

しかし一方で、それがホームランになり、筋書きのないドラマにさえなったりもするのが野球のおもしろいところ。そこで今回は、そんなクソボールをうまく打ってしまう選手を勝手に「ランキングベスト9」として厳選したので、動画と共にご紹介したい。

【悪球打ちがうまい現役プロ野球選手ランキングベスト9】

9:マートン(阪神タイガース)

今や阪神に欠かせない存在のマートン選手。2010年の来日1年目からシーズン214安打を放って新記録を樹立した彼は、もちろんバットコントロールも抜群。ハイレベルな打撃は悪球も苦にしない。

8:藤田一也(東北楽天ゴールデンイーグルス)

昨季、楽天の日本一に大きく貢献した守備職人。打撃の方では、選球眼に課題があるものの、悪球を打ってしまう技術を持ち合わせている。そのため、悪球に手を出しているが、三振数が少ないという特徴がある。

7:角中勝也(千葉ロッテマリーンズ)

続いては2012年パ・リーグの首位打者。低い重心からコンパクトに振り抜く打撃は多少の悪球でも問題なし。厳しいコースを攻めてもヒットゾーンへ打たれてしまうので、投手泣かせの選手の一人だ。

6:ルナ(中日ドラゴンズ)

昨季から中日に入団した新戦力。広角に打ち分ける技術でシーズン序盤から打ちまくり、ボール球でもヒットにする隙のないバッティングで大活躍。怪我でシーズン後半は離脱したものの・350という高い打率を残した。

5:金城龍彦(横浜DeNAベイスターズ)

プロ入りしてからベイスターズ一筋の生え抜き。37歳になったが、まだまだ高い打撃技術は健在だ。積極的に打ちにいき、ボール球に手を出すことが多いが、藤田選手同様に三振数が少ない選手である。

4:松田宣浩(福岡ソフトバンクホークス)

ソフトバンク一筋の走攻守と三拍子が揃った選手。思い切りのよさが持ち味であり、その様子はプレーの随所で見ることができる。もちろん、バッティングでも思い切りがよく、悪球でも打ちにいくとしっかり対応する。

3:平田良介(中日ドラゴンズ)

中日の中心選手として成長している若手有望選手。高校通算70本塁打を放ったパワーは、悪球を強引に打ちにいってもホームランにしてしまう力強さがある。本塁打数も年々増えており、今年もさらに増えるか。

2:後藤光尊(東北楽天ゴールデンイーグルス)

今季からオリックスから楽天へ移籍。鋭いスイングで悪球を難なくヒットする技術は一級品。他の選手が打てないようなボールを打ち、高めだけではなく低めにも対応する悪球打ちのスペシャリストだ。

1:バレンティン(東京ヤクルトスワローズ)

そして1位はなんといってもバレンティン選手。2013年シーズンに60本の本塁打を放ったパワーは桁外れで、悪球もホームランにしてしまう。捕手が高めに要求する ”つり球” をもホームランにしてしまうこともあり、死角が見当たらない「キング」だ。

以上が勝手にランキングベスト9だ。果たして今季は悪球からどのような好プレーが生まれるのか、ご紹介した選手たちがバッターボックスに入った時には、ぜひ注目していただきたい。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼マートン:ハイレベルな打撃で悪球打ち!

▼藤田一也:ボール球に手を出すもホームラン

▼角中勝也:重心の低いバッティングに注目していただきたい

▼ルナ:本当に隙のないバッティング

▼金城龍彦:前のめりからのヒットはこの人ならでは

▼松田宣浩(2:35〜):思い切りのよさで悪球も打つ!

▼平田良介:悪球でもスタンドへ持って行くパワー

▼後藤光尊:普通打てない球を打ってしまう

▼バレンティン:つり球がホームランに……

▼低めでもこの通りだ!

▼番外編・中村真人:悪球打ちの名人

▼番外編・新庄剛志:敬遠球を打ったのは今でも有名な話だ