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アメリカでは、癌(がん)やエイズなどの治療に使用されてきた医療用大麻が、ついにワシントン州とコロラド州で嗜好用として解禁され大きな話題となった。しかし大麻を “薬物” と見なす反対派は、何かと理由をつけて擁護派に歯向かおうとしている。そんな反対派が流している「大麻についてのニセ情報」が、かなり面白いので取り上げたいと思う。

・大麻を吸うと殺人鬼になる!?

アメリカで最も有名な殺人犯チャールズ・マンソンは、1960~70年代にかけて「マンソン・ファミリー」を結成。彼に殺人を命令された信者が、女優のシャロン・テートを始めとする7人を殺害した事件はあまりにも有名である。

そんなマンソンが信者に殺人の命令を下した時、彼は大麻でハイになっていたとして、「大麻を吸うと殺人鬼になるぞ!」と反対派グループは言いたいようである。このほか大麻常習犯で30人以上を殺害した連続殺人鬼テッド・バンディや、同じく大麻喫煙者で13人を殺害したリチャード・ラミレスの名も挙がっている。

・吸引し過ぎると外見が醜化する

「大麻を吸い過ぎると外見が醜化する」と言わんばかりの、大麻を吸ったビフォー&アフター写真をよく見かける。たいがいビフォーは美男美女の写真で、アフターはシワが多く生気のない老齢者の写真が使用されている。もちろん、大麻喫煙による外見への悪影響は科学的には証明されていない。

・大麻は人体に有害

「肺に吸引する前に、もう一度考えよう」とのメッセージと共に、大麻は猛毒のリシンや天然痘ウィルス、枯葉剤を含有しているといったウソだらけの写真が出回っている。「大麻に含まれている危険物質が人体に悪影響を及ぼす」というニセ情報で喫煙者を脅し、吸引をやめさせようという反対派の魂胆である。

・オサマ・ビン・ラディンは大麻を密売していた!?

オサマ・ビン・ラディンが大麻密売から得た利益を、テロの資金にしていたというウワサが……。もちろん事実無根である。

・過剰摂取で死に至る

コカインやヘロインと同じく、“大麻を吸い過ぎると過剰摂取で死に至る” とはよく言われることだが根拠はない。「大麻1本の吸引は、タバコ20本の吸引に相当するほど体に悪い」といったニュースも報じられているが、これもニセ情報だ。

ラットを使ったある研究では、大麻の実効成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノイド)が、肺腫瘍の成長を半減させたことが明らかとなっているのだ。

昨年、南米ウルグアイでも大麻合法化案が可決され世界中から大きな注目を集めたが、まだまだ大麻反対派と擁護派のバトルは続きそうである。

参照元:Damn Cool PicturesScience Daily(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.

▼大麻を吸うと人種まで変わってしまうらしい……
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▼「大麻過剰摂取で死亡した息子の遺体を発見して泣き叫ぶ母親」の写真で警告
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▼実はこの画像、大麻ではなくて「覚せい剤」によるビフォー・アフター写真である
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▼一番上がチャールズ・マンソン。大麻吸引で殺人鬼に!?
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▼オサマ・ビン・ラディンが大麻を密売!?
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▼「大麻合法化の日に37人が過剰摂取で死亡」というガセネタ
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▼「大麻には人体に有害な物質が含まれている」とのニセ情報
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▼イケメン男子が大麻喫煙後、モンスターのように変貌!
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▼「大麻喫煙は邪悪で、吸うと堕落して精神錯乱を引き起こす」とうたったポスター
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