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子供のころ、手を銃の形にして遊んだことがある人は多いのではないだろうか? 親指と人差し指を伸ばし、中指、薬指、小指を曲げて手の平にくっつける、あの形である。

現在その遊びをしたがために、思いもよらない罰を受けることになった少年が話題になっている。少年が手の銃で友達を撃ったところ、なんと、停学になってしまったのだ。

アメリカ・オハイオ州のコロンバス市に住んでいる10歳のネイサン・エンティン君。彼は、授業中に手を銃の形にして、友達の頭を「バン」と言って撃った。子供ならよくする遊びだろう。

そして、ネイサン君に撃たれた友達や回りの生徒も、そのことに気づかなかったという。ただし、教師だけは見ていたのだ。そして、ネイサン君は教室の外に出さされることに。授業中にふざけていたことがバレたのだから、ある程度怒られるのは仕方がないかもしれない。

・処分は停学

ところが! ネイサン君が受けた処分は、想像よりはるかに重いものだった。翌朝、ネイサン君は父親と一緒に校長室で話し合いを持ったところ、「停学3日」の処分を言い渡されたのだ。理由は、手で銃の真似をしたから。「マジかよ」と言いたくなるが、マジである。

・処分に怒る父親

それに対して、怒っているのがネイサン君の父親のポールさんだ。「息子は、友達を脅したわけでもなければ、敵意があってやったわけでもない。10歳の子供の遊びじゃないか!」と不満をぶちまける。

一方で、学校側は「当校では以前から、男子生徒が教室内で銃の真似事をしたり、紙の銃を作る事が問題になっていました。保護者には、3週間前からこの問題を申し伝えています」と主張している。

・過去には退学者も

なお、さらに驚くべきことに、このような処分を受けたのは、ネイサン君だけではない。彼の通っている学校の区内では、同じように手で銃の真似をしたケースで、今まで12人が退学になっているのだ。

また、州として見ると、2012〜2013年の間に、オハイオ州全体で419人が同様の案件で停学処分を受けており、さら38人が退学になっているという。ここまで処分者が多いのは、暴力や破壊行為、不適切な行為などを絶対に許さないと州の法律があるためらしい。

アメリカのオハイオ州・コロンバスと言えば、過去に大学で銃乱射事件という悲劇が起きた場所である。そのため、逆に神経質になっているという側面もあるのかもしれないが、それにしても10歳の子が手で銃の真似をしただけで停学とは……。何とも言えない極端さを感じずにはいられない。

参照元:YouTubeCNNMirror News(英語)
執筆:和才雄一郎

▼処分について説明する父親のポールさんとネイサン君