140226diet_01

注射を打つだけで脂肪を落とせる脂肪溶解注射をご存知だろうか? 日本でも施術をしているクリニックは多く、「キツいダイエットや運動をせずにやせられる」ことから、人気も高い。

今、その脂肪吸引注射が、海外で話題を集めているもよう。ただ、その手軽さだけでなく、危険性も注目されているようだ。

脂肪溶解注射を知らない人にとって、その方法とメカニズムは驚きだ。手順としては、しつこいぜい肉が付いている部分に注射を打つだけ。これで完了である。

・脂肪が溶けて尿として排出

注射成分の中には、タンパク質などの高分子化合物が含まれている。それが脂肪の細胞壁をくっつける働きをするのだ。脂肪は液化されて、血流に乗って運ばれる。最終的に3週間以内に尿として排出されるという仕組み。

この注射は、太もも、ヒザ、お尻、背中、おなか、クビ、アゴなどに有効で、リバウンドの心配がない。おまけに、副作用が少なく、打ってから48時間の間に少しのアザや腫れができる他は、気分が悪くなったりすることもないとされている。

費用はクリニックによってまちまちだが、日本の場合、安いところだと1回の注射につき1万円前後でやってくれるところもあるようだ。そして、その手軽さと安さから国内外で、注射を受ける人は多いのである。

・健康面の心配を指摘する声も

現在、この脂肪溶解注射は、海外でも話題になっているが、必ずしも肯定的にとらえられた意見ばかりではない。むしろ、医者や専門家などから、健康面の安全性を危惧する声や、効果を疑問視する見方も強い。

イギリス・リバプールで開業医を営むアラン・ゴッシュ氏もそのうちの1人。彼は「脂肪溶解注射は、脂肪酸が血液に溶ける際、コレステロール値を急上昇させかねいため危険だ」と述べている。

その他にも「脂肪溶解注射は、もっと研究が必要。それまでウチのクリニックではやるつもりはない」「まだ新しい方法で、効果を示す実例が少なすぎる」「確かにコストが安くて魅力的な方法だが、効果と安全性が証明されている既存の方法に目を向けた方がいい」などの意見もある。

脂肪溶解注射に関しては、日本でも「危険性がある」との指摘は決して少なくない。ただ、実施しているクリニックなどでは、「安全・安心」をうたい文句にしているところがほとんど。

確かに画期的で魅力的な方法だとは思うが、安全性などを考えると難しいところだろう。注射を考えている人は、実施しているクリニックの意見をただ鵜呑みにするのではなく、「危険性を指摘する声も強い」ということを頭の隅に置いておいた方がよさそうだ。

参照元:Mail Online(英語)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.