2014-02-25_202741
体調不良でも、まだ症状が軽いときは病院に行かずに自分で何とか治すという人が多いのではないだろうか。だが、根拠のない治療法は、ときにとんでもない事態を引き起こしてしまう。

これは脅しでも何でもない。先日、ある男性が尻に誤って電動式マッサージ器を奥深く入れてしまい取れなくなったと病院に駆け込んだそうだ。なぜ尻に物を入れてしまったのか。彼いわく「痔を治そうと思った」というのである。

・痔の治療のために電動式マッサージ器を使用

根拠のない治療をしてとんでもない目にあったのは、台湾在住の30代の男性だ。彼は痔を患っていた。そして、棒状の電動式マッサージ器を患部に挿入することで痔を治そうと思ったという。だが、それがいけなかった。肛門の括約筋がマッサージ器をガッツリとつかみ、予想以上にどんどん奥に入っていったというのだ。

・浣腸してみる → 効果なし

結局、中にまで入ってしまい、抜けない状態に! これは大変由々しき事態である。男性はまず浣腸をして、排出しようとしたが効果なし。マッサージ器はしっかりと肛門をふさいでしまい、素人では手に負えない状態になっていた。

・病院にかけこみ処置 → 腸内でまだ動いていた!

激痛に阿鼻叫喚状態になった彼はついに、妻とともに台北市内の病院の肛門直腸科に駆け込んだという。医師は腸のレントゲンで長さ12~15センチ、直径2~2.5センチのマッサージ器を確認。そのとき、マッサージ器は腸内で振動を続けていたそうだ。

・痔の経験者「そんな治療法聞いたことない! 死ぬ!!」

今回は無事にマッサージ器を除去できたから良かったものの、実際に「尻に何かを入れると痔に効く」なんてあるのだろうか? 痔を患ったことがある人物に聞いたところ「聞いたことはない!」とのこと。

そればかりか「死にます! どれくらい酷い痔かにもよりますが、場合によっては泣き叫びます」とのこと。検査のときに肛門鏡という器具を入れるだけでも十分に痛いのだという。一体、男性はどこでそんな話を聞いてきたのか……。

・医師が注意喚起「痔になったら病院へ」

男性を診察した医師によると、痔は軽い症状の場合は塗り薬で対処するそうだ。ひどい場合は患部を焼き切るか、患部に液体窒素や二酸化炭素をかけて凍傷状態にして体から脱落させる「冷凍療法」、もしくは切除手術を行うとのこと。

肛門に異物を入れるなんて、もってのほか。直腸の壁を傷つけ、深刻な腹膜炎を起こす危険性があるという。命の危険すらあるそうだ。痔への治療効果は期待できないので、必ず医師にかかるように注意を呼びかけている。

参照元:YouTubeApple Daily自由時報(中国語)
執筆:沢井メグ