オジギソウという植物をご存じだろうか? 名前の通り、お辞儀をするという不思議な植物で、葉に何かが触れると、瞬く間に葉が閉じていく。小さい頃、オジギソウの葉を触って遊んだことがある人も多いだろう。

現在、そんなオジギソウに関する大発見が、話題になっている。なんと、オジギソウは、動物と同じように学習したり記憶しているというのだ。

・なぜオジギソウの葉は閉じるのか?

以前から、オジギソウは、人間の皮膚と同じように接触による刺激を感じとれることが分かっていた。そして、その刺激は電気信号となって葉内の水分を移動させ、葉の中で水分量の変化が起こる。それにより、オジギソウの葉は閉じると言われていたのだ。

今回、西オーストラリア大学の研究者などから成るチームが、オジギソウのメカニズムを調査した結果、さらに興味深いことがわかったという。

・オジギソウは学習する

まず、研究チームは、オジギソウが水滴に対してどのような反応を示すのかを調査した。オジギソウに水滴を垂らすと、人の指で触れたときと同じように葉が閉じていくのだが、これを何度も行うと反応が見られなくなる。

その理由として「水は有害なものではない」とオジギソウが認識することによって、葉を閉じなくなるからだという。つまり、オジギソウは、動物と同じように学習することが分かったのだ。

・オジギソウは記憶する

また、調査によって、オジギソウは記憶することが判明した。研究者の1人は、「最も注目すべきポイントは、オジギソウが数週間前のことも記憶していることです。たとえ、環境が変わっても、覚えているのです」と述べている。

・なぜ、オジギソウは学習し記憶するかは不明

オジギソウは、なぜ、このようなことが可能なのか? その詳細はまだ分かっていない。ただ、細胞内でのカルシウムをベースとした信号によるのではないかとされている。ちなみに、そのやり方は、動物が物事を記憶していく課程と、いくつかの点で類似性が見られるとのことだ。

どちらにせよ、今回の発見は、植物の概念や動物と植物の違いを根本から変えてしまう大発見だと言えるだろう。

参照元: Mail online(英語)、YouTube
執筆:和才雄一郎

▼オジギソウがお辞儀する様子