人の気持ちを考えることは、とても大事。と、頭では分かっていても、実際には「もっと優しくしてあげるべきだった」「どうしてあんな言い方をしてしまったのだろう」という後悔をしたことがある人は多いのではないだろうか? 

そんな人に朗報! アメリカの研究者が、「人を思いやる気持ちは訓練で育てられる」と主張し、話題になっているのだ。しかも、たった7時間のトレーニングだという。

・思いやりの心を育てるトレーニングは筋トレと同じ

そのような主張をしているのは、アメリカ・ウィスコンシン大学マディソン校の研究チーム。主席研究者のヘレン・ウェン氏は、「思いやりの心は大人でも育てられるのでしょうか? 研究成果を見ればその答えは『イエス』です」と述べている。

彼女によると、思いやりの心を育てるトレーニングは、筋トレに例えられるという。「私たちの行っている手順に沿えば、思いやりの “筋肉” は実際にトレーニングできます。それにより、他人の苦しみに共感し、助けたいという気持ちが芽生えるようになるのです」とのこと。

その方法とは、瞑想を中心としたトレーニング。考え方を見直し、否定的な要素を少なくしていくという。なんと、トレーニングの時間は、トータルでたったの7時間! 果たして、7時間で性格は変わるのだろうか?

・トレーニング後は脳にも変化

ウェン氏よると、「トレーニングを受けた人は、自分のお金をより他人のために使うようになります」という。「本当かよ!?」と思う人は多いだろうが、その影響は脳にも現れるらしい。

実験を受けた人の脳をMRI で検査したところ、脳の中で、他人への共感や理解、自制や肯定的感情を司る脳の部位の活動が、活発になったもよう。

また、同大学の別の教授によると、このトレーニングは、学校で子供たちの心の教育にも役立つほか、イジメを減らすことにもつながる可能性があるとのことだ。

とにかく、訓練で思いやりのある人になれるというのは、多くの人を勇気づける主張だろう。「性格なんて一生変わらない」と思っている人がいるかもしれないが、もしかしたら7時間で変わるかもしれないぞ。

参照元: Mail online(英語)
執筆:和才雄一郎
Photo:Rocketnews24.