nasa_sun01

日本では連日厳しい寒さが続いているが、欧米をはじめとした海外でも同様のもよう。ナイアガラの滝が凍ったなどのニュースに驚いた人も多いのではないだろうか?

そんな世界的に寒い状態が続く中、海外では「ミニ氷河期に突入するかも」という声が上がっている。「氷河期なんて大げさな」と思うかもしれないが、太陽を観察するとイヤな兆候が見られるという。

・過去にもあったミニ氷河期

今から300〜400年ほど前、かつて地球上でミニ氷河期と呼ばれる時期があったのをご存じだろうか? 1645年から1715年にかけての70年間は、マウンダー極小期と呼ばれるミニ氷河期。ロンドンのテムズ河が凍ったりするなど、異常な寒さに見舞われたらしい。

そして、その時期には、太陽の表面にある黒点の数が少なくなる現象が見られたのだ。

・ミニ氷河期と似た現象が現在も!

実は2012年から、太陽には、そのマウンダー極小期と似たような現象が見られるという。つまり、黒点の数が少ないのだ。なお、太陽の活動周期を考えると、本来は2013年から黒点の数が増えるはずが、今だに少ないままらしい。

そんな太陽の状態に関して、NASA は「何か予想外のことが起きている」と発表。そして、今年、世界中が強烈な寒さに見舞われることに。

このような状況を受けて、研究者の間では「太陽の活動が休止状態にある」「今後気温が急降下するかも」と警告する声が上がっている。また、なかには「ミニ氷河期が再来する可能性がある」と考えている人もいるのだ。

イギリス・オックスフォードシャー州、ラザフォード・アップルトン研究室のリチャード・ハリソン氏もそのうちの1人。「本来、活発になる時期に、太陽の活動が弱まっている。太陽物理学者を30年やっているが、こんなことは経験がないよ」と語るハリソン氏は、このままマウンダー極小期と似たようなミニ氷河期になる可能性もあると述べている。

また、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのルーシー・グリーン氏も同様。昔と比べて人間の活動が活発化していることもあり、結論を出すのは難しいとしながらも、「私たちは400年分の記録を持っているが、今の状況はマウンダー極小期へと至る段階の状態に似ている」とのことだ。

もちろん、研究者によって意見が異なり、「ミニ氷河期になる」という考え方に異を唱える人もいる。しかし、世界を襲っている寒波のニュースを見ていると、すごくイヤな予感がしてしまう。

参照元:Mail Online NASA(英語)
執筆:和才雄一郎

▼中心付近に見えているのが問題の黒点
taiyo_130122