thunder1

以前の記事で、1万円を切る価格で良音質を実現しているワイヤレススピーカー、「Lil’Wiz」(リルウィズ)についてご紹介した。これは、吸盤のついた振動スピーカーで、テーブルや壁に吸着して、音を楽しむことができる。

・手のひらサイズとは思えない音量

そのリルウィズに新しいモデルが登場した。従来のモデル(出力10ワット)もなかなか強力だったのだが、新モデルはさらにスゴイ! 手のひらサイズでありながら15ワットの大出力! 音量全開にすると、地響きのような重低音が床にまで達して、近所迷惑になるのではないかと心配になるレベル。音デカすぎだろ(笑)。

・2014年1月末、国内発売予定

スピーカーを製造しているのは、カナダのメーカー「dbi international」だ。日本で唯一の代理店「オーセンティックジャパン」が国内での販売を手掛けている。新モデル「Thunder」(サンダー)は2014年1月末からの先行販売を予定しているそうだ。

・重すぎて吸盤をつけられなかった?

以前のモデルは軽量で、吸盤を使用すると平らな壁面に吸着することができた。それに対して新モデルは重量約500グラムとやや重め。小型の一眼レフカメラくらいの重さはあるだろうか。したがって、吸盤がついていても壁に吸着することはできない。出力を優先させたために、重くなってしまったのではないだろうか。

・圧倒的な低音!

実際に音を出してみると、音圧がハンパではない! テーブルの上に置いて、音量をマックスにすると低音が床に伝って足元まで振動するのである。小さいのに驚くほどパワフルだ。これ1台あれば、家や車で存分に音楽を楽しむことができるだろう。もしかしたら、車のなかで音量全開にすると、振動で車が激しく揺さぶられるかもしれない。

・高音をイコライザで補おう

若干高音の抜けが悪いので、音楽プレイヤーアプリのイコライザ機能(周波数特性を変更する機能)で、高音域を補ってやった方が良いだろう。また、振動スピーカーなので置く場所によっても音質が変わってくる。分厚い木のテーブルやしっかりとしたローボードの上に置くと、深みのある骨太な低音を楽しむことができるだろう。自分なりに最適な場所を探すのも面白いかもしれない。

・音がデカすぎるのが難点か

あえて難点を言うなら、とにかく音圧がすごので、音量を上げすぎると音がビビってしまうことではないだろうか。環境によっては、せっかくの大出力をいかし切れないことも考えられる。

とはいえ、これ1台であらゆる場面で音楽を楽しむことができるので、春のドライブや夏のキャンプで威力を発揮するのではないだろうか。ちなみに販売価格は1万4800円、小型ながら良音質を楽しめるのであれば、この価格は決して高くないはずである。なお、1月末の先行販売は台数に限りがある(100台前後)とのことなので、どうしても欲しい! という方は要チェックである!

参考リンク: AmazonLil’Wiz「Thunder」
執筆: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24


▼こちらは従来のモデルの映像

▼15ワットの大出力、Lil’Wiz「Thunder」
thunder2
▼360度、どこからでも音を聞くことができる
thunder3
▼筐体上部で、音量や曲送り・戻しを操作。スマホと接続時には通話も可能
thunder4
▼AUX INがついているのも嬉しい
thunder5
▼iPhoneと大きさを比べるとこんな感じ
thunder6