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「友」とは何ものにも変えがたい宝だ。友を思う気持ちは決して人間だけのものではないことがわかるある動画に世界が涙している。

2013年12月22日早朝、中国・寧夏回族(ねいかかいぞく)自治区の銀川(ぎんせん)市。寒空の下、道路の真ん中でうずくまっている犬が目撃された。そのかたわらには交通事故で死んでしまった犬が横たわっている。そう、彼は既に冷たくなってしまった友を温めるかのように、じっと寄り添っていたのだ。

この日の銀川市の気温はマイナス13度だったそうだ。この犬も自身の体を寒さで震わせていた。しかし、この犬は死んだ友のそばを離れようとしない。その姿は、自動車から守るようにも、冷たくなってしまった友の体を温めるようにも見えたという。

当初、犬は全く人を寄せ付けなかったそうだ。そこで通行者が椅子を置き、通る車に犬をひかないように注意を促した。しかし、時間が経つにつれ交通量も増えてくる。見かねた男性が、死んだ犬を道路わきに運んでいった。そして、そばに埋葬したそうだ。その間、犬はじっとその様子を見つめていた。

自らの危険も省みず死んだ友のもとを離れようとしなかった犬の姿は、多くの人の心を揺さぶったようだ。以下が、その動画に寄せられたネットユーザーの声である。

「感動した」
「犬の方がわかってるよ」
「ときに動物は人より心があると思う」
「この気持ち、なんと表現したらいいかわからない!!」
「生き残ったワンちゃんは、どうか元気で暮らしてね」

なお埋葬後、男性は友のそばに寄り添い続けた犬に暖を取らせようしたそうだ。だが犬は、埋葬されて安心したのか、それとも見えなくなった友の姿を探しにいったのか、そのままどこかへ消えてしまったとのことである。

参照元:YouTube銀川新聞網(中国語)
執筆:沢井メグ