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中国で放送されている「抗日ドラマ」とは、1930年代~45年までの主に日中戦争期の中国共産党や軍と旧日本軍との戦いを題材としたドラマのことだ。

その抗日ドラマが、最近、中国インターネットを揺るがせたという。というのも、旧日本軍の “ヒドイ所業” を描くはずのドラマで使用されたBGMが、日本の人気アニメ『ナルト』の楽曲ソックリだったというからである。

・人気抗日ドラマが『ナルト』楽曲をパクリ?

物議を醸しているのは、人気抗日ドラマ『蒼狼(そうろう)』第33話だ。劇中で使用されたBGMが、2007年に発売された「NARUTO -ナルト- 疾風伝 オリジナル・サウンドトラック」に収録されている楽曲「空蝉」にソックリとのことだ。

・中国ネットユーザーがマッハで指摘

『蒼狼』と『ナルト』のBGMがソックリだと指摘したのは、中国のネットユーザーだ。『蒼狼』放送後、あるネットユーザーが、

「チャンネルをかえていたら『蒼狼』ってドラマが急に目に入った。でも惹かれたのはドラマの画面にじゃない、BGMだ。BGMがナルトにソックリだったんだよ」

と書き込み。すると、瞬く間にインターネット上に広がり、物議を醸したのである。

・中国インターネット上の反応

「神似」
「すごい風刺だな」
「あああああ、もう恥ずかしい、ばかばか!!」
「よりによって抗日ドラマとは」
「監督は『ナルト』ファンに違いない」
「日本は嫌いだけど、音楽で中国が敵わないのは認めるよ」
「『ナルト』をパクるなんて絶対許せない!!」
「それにしても、よく聞いてわかったよなぁ」
「中国アニメファンのすごさを示しただけな気がする(笑)」

・ドラマ制作サイドはコメントせず

この件に関しドラマ制作サイドは特にコメントを発表していないそうだ。なお、一報を報じた中国メディアは「ドラマなどから、耳慣れた音楽が聞こえてくるのは珍しいことではない」と前置きした上で

「抗日ドラマのようなシリアスであるべきドラマのBGMに日本の人気アニメの挿入歌をそのまま使用するとは、どのように説明しようと制作態度への疑いの目を避けることはできないだろう」

と、報じている。

参照元:多玩遊戯(中国語)、Youku
執筆:沢井メグ

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