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ハードボイルドな男の生き様は、時として人々の理解を得られない時がある。合理性や常識よりも自分のこだわりと美学に従って生きるため、「なんでそんなことを?」と引かれてしまうこともあるからだ。

そんなハードボイルドに生きる男の中でも、ハンパなくハードボイルドと呼ぶべき人物の発言が、今世界で物議をかもしている。なんと、彼は自分が欲しい車を手に入れるために「左側の睾丸を提供する」と宣言したのだ。彼の勇姿は、動画「Docs D6071 Publicity Clip Testicle」で見られるぞ。

アメリカ・ラスベガス。世界的に有名なカジノの街に住むマーク・パリシ氏は、現在、ごく一部の間でその男気を賞賛され、大多数の人から「何を考えているんだ?」といった眼差しを向けられている。とにかく注目を集めているのだ。

というのも、彼は、アメリカのテレビ番組で、男性なら絶対にやりたくないことを「やる」と言ってのけたからである。

・テレビ番組でのやり取り

ある日、番組に出演したパリシ氏は、「約350万円と引き換えに、自分の睾丸を提供する」と宣言。表情ひとつ崩さずに放たれた衝撃度MAXの発言に、観客は思わず顔を背けた。

「なぜ、そんなことをしようと思ったんだ?」問いただす司会者に対して、「日産の370Z(フェアレディZ)が欲しくてね」とさらりと答えるパリス氏。睾丸全てではなく、左側だけ提供するという。ちなみに、アメリカでは臓器を売買することは禁止されているが、医療機関への提供という形なら認められているらしい。

「日産の車と引き換えに、左の睾丸だって!?」出演者からのいじりも、パリシ氏は笑顔でかわした。

・パリス氏にとっては特別なことではない

多くの人にとって、パリシ氏の言動は理解できないかもしれない。しかし、彼は過去にも自分の健康をリスクにお金を得たことがある。いわばその道の強者なのだ。

パリシ氏が関わったのは、エボラ出血熱の治療薬テスト。エボラ出血熱と言えば、致死率90%以上と言われる極めて危険な感染症だ。日本でも治験バイトなどの似たような仕事はあるが、パリス氏が参加した実験は、特にリスクが高いものだと言えるだろう。

このように、自分の体を資本に稼いできたパリシ氏にとって、「左の睾丸提供する宣言」は、自然な流れだったのかもしれない。

・ネタにするコメントが止まらない

とはいえ、「睾丸提供宣言」は、一般人にはあまりにもインパクトが強い。そのため、番組の放送終了後から、Twitter をはじめとしたネット上では、さまざまな意見が世界中で飛び交い続けることになった。一例を紹介すると……。

「左側だけと言わず、両方売ってGT-Rを手に入れればいいのに」
「今まで変な奴をたくさん見てきたけど、こいつは別格だ」
「ゴールデンボールと言われるだけのことはあるな」
「タマを半分とってしまったら、折角車を手に入れても、100キロ以上を出す根性がなくなってしまうかもよ」
「肝っ玉が座ってるな~まあ、タマの方はもうすぐなくなるけど」

以上のように、パリシ氏に共感を示しているより、笑いにしている意見が大多数。だが、そもそも、自分の睾丸を売ろうとするタフなメンタルの持ち主にとって、そんな巷の意見など、どうでもいいに違いない。

とにかく、彼の手術が無事に済むことを祈るばかりである。

参照元:YouTubeForbes(英文)
執筆:和才雄一郎

▼さらっと発言するところに、タフさを感じさせる