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トリック・オア・トリート! 10月31日はハロウィンということで、週末は仮装パーティーでエンジョイした人もいるだろう。日本では、イベント本来の意味合いから少し離れ、年に一度、堂々とコスプレできる日として定着しつつある。

とはいえ、リアルが充実していない筆者(私)は、当然パーティーなどに呼ばれるわけもない。しかし、そんな寂しい中年女子でも、せっかくだからコスプレ的なことをしてみたい!

「どうせ挑戦するなら少しでもオリジナルのキャラクターに近づきたい」と、考えた筆者。ということで、かねてから何度か「似ている」と言われたことのある『スタートレック』の「バルカン人」になることにした! 1000円カットで

・おそらく誰でも見たことがあるはず

いきなり「バルカン人」と言われても、ピンとこない人もいるかもしれない。そんなときは、いつものようにGoogle先生に聞いてみてほしい。きっと「ハイハイ、これね~~~~! ハイハイ!!」と、なるはずだ。

・理容師「コレを頼まれたのは初めて」

さて、平日の朝から1000円カット専門店へ向かった筆者。バルカン人の画像を表示させたiPhone を見せつつ、理容師さんに「こんな感じでお願いします」と頼んだ。理容師さんは、「ぼくも長年、髪の毛を切ってきましたけど、コレにしてくれっていうのは初めてですねぇ!」と、なぜか大ウケしながら快諾してくれた。とても良い人だ!

理容師さんは、「なんでこうしようと思ったんですか? どういうお仕事なんですか?」と、しきりに不思議がっていた。こういうお仕事です、ゴメンなさい……。

・ほとばしるバルカン感

1000円カットといえど、理容師さんは一切妥協せずがんばってくれた。プロの技術を見事に駆使して、筆者にバルカン要素を授けてくれたのだ。お店を出る頃には、筆者の体、主にアタマから確かにバルカン感がにじみ出ていたはずだ。

・バルカン人も遅刻する

そのまま、「ハッピー・ハロウィ~ン!」などと小粋に口ずさみつつ、逆エクストリーム出社を華麗にキメる筆者。早い話が大遅刻である。弘法も筆を誤り、河童も川を流れ、バルカン人も遅刻するのだ。

・上司「バルカン人が会社に来たかと思った」

正直、編集部の視線は冷たかった。「かつら……?」というヒソヒソ声も聞こえた。しかし筆者は、部屋の奥から現れた上司の言葉を聞き逃さなかった。彼は確かにポツリとこう言った。「ああ、バルカン人が会社に来たかと思った」と!

というわけで、多大な労力を割いて、筆者にバルカンエキスを注入してくれた理容師さんには心からお礼を言いたい。恐怖とは、ちゃんとむかわないから怖いんだってサ! トリック・オア・トリート!

執筆:トゥポル黒井
Photo:夢野うさぎ

▼地球人からバルカン人へ
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▼バルカン感にあふれている
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▼横バルカン
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