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電車の「席取り」は戦(いくさ)である。まもなく開く始発列車のドアの前で並んでいる人たちの頭の中には、「どの席に腰を下ろすか」「どのように席を確保するか」という作戦が明確に描かれている。狙うは当然 “両サイド” であるが、奥側にするのか、それとも手前か……。

先頭に並んでいる人は安牌だ。2番目あたりも大丈夫。問題なのは3列目以降であろう。「はたして自分は座れるのか……」。ドアが開いたら、もう1秒の “迷い” も許されない。そんな世界が、日本における電車の席取りであるが、ベネズエラの地下鉄の席取りが激戦すぎると話題になっている。

どのように激戦なのかは、YouTube にアップされた動画「How To get into the Metro – The Venezuelan way」を見れば一目瞭然だ。ドアが開いた……その瞬間! まるでダムから水が放流されるがごとく、ドドドドドド……と人が乗り込んでくるのだ。しかも秩序なんて一切なし!

尻を座席に滑りこませ、スライディング式に席を確保している人もいるし、席を飛び越えての席確保まで! なんという激戦っぷり!! 弱肉強食の世界である。ちなみに、電車の席取りについては、漫画家しりあがり寿先生の名作『流星課長』が参考になる。まさに流星課長の世界、それがベネズエラの地下鉄だ!

参照元:YouTube
執筆:GO羽鳥

▼なぜみんな奥から狙うんだ!