ロック・パンクシーンに多大な影響を与えたミュージシャン、ルー・リードが亡くなっていたことが判明した。彼は「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のギター・ボーカルとして活躍し、当時の音楽やポップカルチャーに強烈なインパクトをもたらした。

海外の音楽情報サイトが伝えるところでは、2013年10月27日に亡くなったとされているが、詳しい死因は不明。5月に受けた肝移植手術の影響ではないかと見られている。享年71歳。

・アンディ・ウォーホルが手掛けたジャケット

おそらく彼の名を知らなくても、バンドのレコードジャケットを見たことはあるという人は多いはず。というのも彼らのデビューアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』のジャケットは、あのアンディー・ウォーホルが手掛けたからだ。アンディが描いたバナナの絵はあまりにも有名であり、後に歴史的な名盤として高く評価されている。

・デビッド・ボウイにも影響

また盟友として知られるデビッド・ボウイも、彼の影響を受けて育ったミュージシャンの一人である。彼の、音楽や表現に対するあくなき探究心はついえることがなかった。2011年には世界的なロックバンド、メタリカと共同でアルバムをリリースしている。

・「知ったことか」

余談だが、そのアルバム制作が発表されたとき、メタリカのファンから脅迫状を受け取ったそうだ。メタリカの熱いファンのなかには、バンドのイメージにこだわる人もいるという。ルー氏との協業はそのイメージに合わなかったのかもしれない。だが、彼は「知ったことか」と一蹴し、アルバムを完成させたのである。

・ミュージシャンに悲しみ

なお、彼の訃報にアメリカの歌手マイリー・サイラスはTwitterで「ノーーーーー」と絶叫しており、レニー・クラヴィッツは「ルー、ワイルドサイドで安らかに眠れ」と彼の死を悼んでいる。彼の残した功績はあまりにも大きく、そして「ロック」が失ったものもまた計り知れない。

参照元:USA TODAY(英語)

▼もっとも知られる曲のひとつ「Walk on the Wild Side」