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ユニークな “ご当地ラーメン” は、日本全国に数多く存在する。ところ変わればラーメンも変わる! ということで今回は、青森県・青森市の名物「味噌カレー牛乳ラーメン」を紹介したい。

記者(私)が訪れたのは、青森駅から徒歩数分の距離にある「味の札幌 大西」。えっ、えっ!? 青森名物なのに札幌? そもそも味噌なの? カレーなの? 牛乳なの? お前は何を言ってるの? と、思う方が大半だろうが、すべて真実・事実である。

さらに、グルメレビューにあるまじき行為だが、結論から言おう。なんと、「味噌カレー牛乳ラーメン」は、予想を大ドンデン返すウマさだったのだ! 

・正直、不安だった

正直、記者は不安だった。メニュー名からは、まったく味の予想がつかない。おっかなびっくり「味の札幌 大西」に入店し、内心ドキドキしながら目当ての「味噌カレー牛乳ラーメン(バター入り)」を注文。調理場からは、ひっきりなしにジャージャーと野菜を炒める音がしていた。

・やや黄色がかったスープ

待つこと数分、ついに「味噌カレー牛乳ラーメン」と ご対麺! やや黄色がかったスープとともに、モヤシ、メンマ、チャーシュー、ワカメが添えられ、具のてっぺんにはバターが鎮座する。色合いとしては、スープカレーに近い印象だ。

・フツウ以上にかなりウマい!!

さっそくレンゲにスープをすくい、口をつけてみると……驚いた! これはフツウに、いやフツウ以上にかなりウマい!! まずはスパイシーなカレーの風味が鼻と舌を刺激、続いて牛乳のまろやかな質感が口いっぱいに広がり、シメに味噌とバターのコクが全体をまとめあげる!

・微妙かつ絶妙のハーモニー

味噌もカレー粉も、味の個性が強い調味料だ。しかし、そこへ牛乳を足すことでマイルドでやさしい味わいとなり、同時にクリーミーな食感に仕上がっている。この調合の妙! 三つの味のバランスが少しでも崩れたら、このスープは成り立たない。絶妙の粋を極めたハーモニーなのだ。

・すべてが予想外のウマさ!

このスペシャルなスープは、中太の縮れ麺とも相性バツグン。何気にモヤシの炒め加減も完ぺきで、シャキシャキの歯ごたえがモッチリ系の麺を引き立て相乗効果を生みだしている。すべてが予想外のウマさ! 入店前の不安な気持ちを見事に裏切ってくれた味に、感動すらおぼえた。

・札幌ラーメンを進化させて青森名物に

会計の際、どうしても気になったので店員さんに「青森名物なのに、なぜ店名が『札幌』なんですか?」と聞いてみた。答えは、「創業者の先代が札幌出身だったのです。先代は『青森の人にも美味しいラーメンを食べてほしい』と、札幌ラーメンを進化させ、それが今では青森の名物となりました」とのことだった。

余談だが、記者が入店したのは、午後3時ごろ。そんな中途半端な時間でも、家族連れやカップル、女子2人組みなどが入れ代わり立ち代わり来店していた。これからも青森のソウルフードとして地元の人に愛され続けるラーメンだろうと確信し、店をあとにした。

参考リンク:青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会
Report:黒井
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▼味噌カレー牛乳ラーメン
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▼具は、モヤシ、メンマ、チャーシュー、ワカメ、バター
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▼中太の縮れ麺
men
▼無料でサービスされている梅
ume
▼さまざまな味のラーメンが提供されている
menyu
▼店舗の外観
tenpo

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