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大リーグのトロント・ブルージェイズで活躍中の川崎宗則選手(ムネリン)。チームメイトやファン、地元メディアにも愛されまくっている選手である。

何かと「面白外国人選手」としてクローズアップされがちだが、愛されているのは、面白パフォーマンスだけではない。献身的なプレーもファンを魅了しているのだ。その様子は動画「ムネリンの9回の打席の盛り上がりがすごい!」で確認できる。

・ムネリン登場で同点2ラン

川崎選手がプレー面でもいかに信頼を置かれているかがわかるのは、2013年6月21日の VS ボルチモア・オリオールズ戦のこと。

オリオールズが2点リードで迎えた7回。2アウト1塁で打席に立ったのは川崎選手だ。そして、その打席でメジャー初となるホームラン! 川崎選手の記念すべき打席であったと同時に、チームは同点に追いつき、会場は大いに盛り上がった。

・地鳴りのように響くカワサキコール

そして、同点のまま迎えた9回裏。1アウト1・2塁で、打席に現れたのは……“持っている男” 川崎選手だ。勝利か、それとも延長戦か? ブルージェイズが連勝記録を伸ばしていただけに緊張の一瞬である。

すると、どこからともなく「チャッチャチャチャチャ!」という手拍子が聞こえてきた! その後に何かをコールしているようだ。その音はどんどん大きくなっていく。チャッチャチャチャチャ…………チャッチャチャチャチャ! カーワーサーキー……チャッチャチャチャチャ! カァーワァーサァーキィー!

そう、カワサキコールが始まったのだ。コールはどんどんと大きく、ハッキリと聞こえてくる。ファンも、チームメイトも一丸となり川崎選手にエールを送る。「チャッチャチャチャチャ! カァーワァーサァーキィー! チャッチャチャチャチャ! カァーワァーサァーキィー!」。最後には、まるで地鳴りのように響き球場を包み込んだ。

・期待をパワーに変える男・ムネリン

そんな大きな期待を背負った打席。川崎選手自身は2ゴロに倒れてしまったが、1・2塁走者はそれぞれ進塁し、デービス選手のサヨナラヒットでブルージェイズは勝利! この日、川崎選手はチームの勝利に大きく貢献したのだ。

・守りも固い

また、川崎選手の売りは守備だとも言われている。機敏な動きで何度もダブルプレーに貢献。まさに鉄壁。見ていて「カッコイイ」と声を漏らしてしまうほどだ。

このような献身的な積み重ねが、「面白外国人選手」にとどまらず、チームメイトやファンに熱く愛されている点ではないだろうか? 川崎選手は、チャンスをモノにする男として知られている。だが、これは単なるラッキーではない。川崎選手の努力のたまものなのだ。さまざまな場面で笑いと勇気を与えてくれる川崎選手。来季の活躍にも期待だ!

参照元:YouTubeスポニチ
執筆:沢井メグ

▼9回裏、会場いっぱいに鳴り響くカワサキコール(1:35~)

▼守備でも魅せる男だ

▼なお、こちらが VSオリオールズ戦 でのメジャー初ホームランの様子である