417098
国旗は国家や国民の尊厳を表すものだ。そのため、国旗を踏みつけたり、焼くというは最大限の侮辱であるとされる。

国の象徴と言える国旗を間違えて掲載するという事件が起こっていたそうだ。韓国のある団体が「台湾の国旗」として別の旗の絵を掲載それは見慣れた台湾の旗とは違うものだった。このことが台湾人を中心に物議をかもしているのだ。

・韓国の団体が「台湾の国旗」として別の旗を掲載

台湾(中華民国)の国旗として別の旗を掲載したのは、2013年10月14日~19日の日程で開催予定の韓国の「2013釜山国際合唱祭」だ。このイベントには、韓国を含む12の国と地域の合唱団が参加するという。

・国旗に黄色の波線が入ったもの

その紹介の欄には、各国・地域の旗が掲載されてるのだが、韓国とタイの間にある台湾の旗が何か違う。赤を基調とし、左上に青の四角形、そしてその中に白い太陽と、そこまではいいのだが、旗全体に黄色の波線が4本描かれている。確かに、似てはいるが別物だ。

・台湾ネットユーザーの声「台湾に対する侮辱だ」

このことに気づいた台湾ネットユーザーは激怒。「台湾に対する侮辱だ」、「なんて恥知らず!」、「わざとなんでしょ!?」などと、怒りのコメントや「いつの間にか国旗が新しくなってる」という皮肉のコメントが寄せられている。また、このイベントに中国が参加していることから、「中国が許さないからねぇ……」という意見も出ていた。

・旗はかつての商船旗

国旗に波線を足したこの旗は一体何なのだろうか? 台湾報道によると、これはかつて民間の船につけられていた商船旗であるそうだ。存在したものではあるが、やはり国旗とは別ものであった。

ほかの国と地域は商船旗ではないのに、「2013釜山国際合唱祭」は、なぜ台湾だけ商船旗を掲載したのだろうか? 悪意はなく、単なるミスなのかもしれないが……何と言っても国旗は国の象徴だ。間違えられていい気分はしないだろう。なお、この問題が台湾メディアに指摘され、合唱祭の公式サイトからは、全ての国と地域の旗が削除された模様だ。

参照元:2013釜山国際合唱祭(韓国語)、ET Today(中国語)
執筆:沢井メグ

▼こちらが掲載されていた各国・地域の旗一覧
417098
417098-2
▼こちらが台湾(中華民国)の国旗
IMG_1122▲Photo:Rocketnews24.