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かつてはプロレスや格闘技に熱中していたが、今はだいぶ落ち着いてしまった……という人たちは、今こそ相撲に注目すべきだ。冷静に考えてみると相撲はスゴイ。なにせ2カ月ごとに、NHKは15日間連続で相撲の試合(取組)を生中継。連日にわたる激闘を、おじいちゃんおばあちゃんたちは固唾をのんで観戦している。

各ファイター(力士)たちの歴史や勝敗は無論、フィニッシュ技(決まり手)までも完全熟知。なんという格闘レベルの高さであろうか。あなどりがたし、おじいちゃんおばあちゃん! ということで今回は、プロレス・格闘技ファンでも「これは!」と納得するであろう、大変珍しい相撲の決まり手「居反り(いぞり)」をご紹介したい。

どんな技なのかを簡単に説明するならば、電光石火の反り投げ、それすなわちスープレックスである。とりあえずは YouTube にアップされた動画「いぞり・智ノ花」を確認すれば、何がどうカッコイイのか理解できることだろう。

カタチ的にはリバース・スープレックス、もしくはフィッシャーマンズ・スープレックスに近いという声もある。たしかに抱え上げる瞬間は、ブレーン・バスターの体勢だ。そのまま持ち上げる……と思いきや、ひねりを加えて巻き込み式に後ろに放り投げる! いわば、トルネードスープレックス! 文句なしでカッコイイ……!!

平成以降は、幕内の取組では使われてないという、大変珍しい決まり手「居反り」。ちなみに動画の取組は十両の取組。今から20年も前の1993年(平成5年)の初場所12日目、智ノ花 対 花ノ国 の一戦である。こんな技を見て、おじいちゃんおばあちゃんたちは熱狂しているのだ。冷静に考えるとスゴイのだ!!

参照元:YouTube
執筆:GO羽鳥
イラスト: マミヤ狂四郎

▼なんというトルネード!!