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馬肉をナマの状態で食す『馬刺し』。熊本県を筆頭に、日本各地で食べられている料理だ。居酒屋などで提供されることもあり、「酒のツマミには欠かせない」という愛好家もいるだろう。

しかし、少なくとも都内のスーパーでは、なかなか馬肉を見かけない。もしかしたら、筆者(私)が出入りしないような超絶高級スーパーや、馬肉にゾッコンラブのツウ集団しか知らない専門店が存在するのかもしれないが……。

そんななか、たまたま訪れた長野県・小諸で存在感満点の肉屋さんを発見。店の外には「最上品です 馬さし」という張り紙が! これは、またとない『おうち馬刺し』のチャンス!?……ということで、買って食べてみた。もちろんナマで!!

・店内には3種類の馬肉

店内には3種類の馬肉が並んでいた。店主によると、脂身が多いもの、赤身が多いもの、その中間、に分けられているそうだ。値段は、脂身>中間>赤身 の順に高くなり、いずれも見た目はマグロのサクのような形状。商品棚には「検査済み お刺身OK」の文字が躍る。

・一週間くらいもつらしい

どれを買うべきか迷ったが、何事も中庸(ちゅうよう)が一番だろうと思い、脂身と赤身が混ざった中間のものを購入。この店は鮮度が自慢らしく、「東京まで持ち帰る? 大丈夫大丈夫! 一週間くらいはもつよ!」とのこと。そんなに長持ちするのか!

・あこがれの「おうち馬刺し」が開幕

さて翌日、馬肉を片手に編集部へ。さっそくカットして、ショウガ醤油、そして日本酒とともに並べてみた。あこがれの『おうち馬刺し』の開幕である。さっそく編集部で試食したところ……

K記者(女性・アラサー) 「肉肉しい。メッチャ肉っぽい食感です」
K記者(男性・アラサー) 「くさみが全然ないですね。おいしい」
H記者(男性・アラサー) 「うん、ウマい! これぞ馬刺しだねぇ~」
M記者(女性・アラサー) 「おいしい! 今まで食べた馬刺しのなかで一番おいしいかも!!」

と、まさかの大好評! はじめは、食あたりを心配してか箸がすすまなかった記者たち。だが、ひとたび味の良さに気づくと、皆ムシャムシャと動かす口が止まらない。あれよあれよというまに皿はカラッポ。文字どおり、味をしめた結果だろう。

・しっかりした食感と味わい

大衆居酒屋などで提供される馬刺しは、解凍の仕方によるのかベシャベシャだったり、肉の質感が損なわれていたりする場合もある。だが、今回ゲットした馬肉は、生肉特有のムッチリした食感と味わいが楽しめた。

・酒のツマミに最高!

さらに、良い意味で馬肉独特のクセを残しつつ、イヤなくさみがまったく感じられない。こりゃ、酒がすすみますわ~。ショウガ醤油と馬肉、そして日本酒の組み合わせを考えた人は天才すなぁ……って、思いっきり仕事中なんですけど(汗)。

とにかく『おうち馬刺し』は大成功、むしろ何度でもリピートしたいくらいのウマさであった。馬刺しの聖地・熊本に行きたいが遠すぎるという人は、とりあえず長野に行ってみるとよいかもしれない。とくに、酒好きには文句なしにおすすめの逸品だ。

Report:黒井
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▼「最上品です 馬さし」の張り紙が! これは買うしかない!
banikukanban
▼まるでマグロのサクのような「馬さし」の形状
banikupack
▼真空パックから出してみた
banikudasita
▼切ってみた
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▼ショウガ醤油、日本酒とともに
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▼これぞ生肉! 存在感がハンパない
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▼店内には3種類の馬肉があった。黄色トレーのものが最高級品
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▼「検査済み お刺身OK」の文字が心強い
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