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サッカー少年のバイブルといえば、漫画『キャプテン翼』だ。現実ではありえないプレーが持ち味でもある漫画だが、それに魅せられて幼い頃に登場人物の必殺技を練習した人も多いことだろう。

そんな中、先日行なわれたJリーグの試合で、キャプテン翼に出てくる必殺技『反動蹴速迅砲』が再現されたと話題になっているぞ。今回は、実写版といっても過言ではないそのスーパープレーを動画と共にご紹介したい。

・必殺シュートを放ったのは

実写版の必殺シュート『反動蹴速迅砲』が飛び出したのは、2013年10月5日に行なわれたJ1・第28節サンフレッチェ広島 vs 清水エスパルスの試合。広島が1点ビハインドの後半31分にその光景は訪れた。ゴールを決めたのはなんとディフェンダーの塩谷(しおたに)司選手だ!

・塩谷選手とは

徳島県出身で野球、サッカーの名門である徳島商業高等学校出身の24歳。国士舘大学から水戸ホーリーホックに入団し、2012年シーズンからはサンフレッチェ広島でプレーしている。フィジカルが強く、技術もしっかりしており、次世代の日本代表として期待される若手のひとりだ。

・反動蹴速迅砲とは

中国ユース代表 FW 肖俊光の必殺シュートである反動蹴速迅砲。相手が蹴ったボールを正面から蹴り返し、威力を倍増させる。相手のボールが強力であると、ボールは龍へと変貌するというなんとも恐ろしい技だ。鉄壁のGK若林からもゴールを奪っているシュートである。

・必殺シュートがネットに突き刺さるまでの流れ

話題の『反動蹴速迅砲』の一連の流れを簡潔に表すとこうだ……

クロスボールが上がる → こぼれたボールがミキッチ選手のところへ → ミキッチ選手が後ろから走り込んでくる塩谷選手に落とす → パスが短く DF に詰められる → DFがクリアしたボールを塩谷選手が即座に振り抜く → 弾丸のようなシュートが炸裂! → ポストスレスレでゴール!!

……といった流れだ。何度見ても素晴らしいシュートで、その軌道は美しくもある。打った本人もキャプテン翼を連想したようで、試合後には自分でもビックリしたかとの問いに次のようにコメントしている。

「そうですね。あんな、マンガみたいなシュート(笑)。『キャプテン翼』でああいうシュートがあるの、わかりますか? 中国人の選手が打ったんですけど。さっき、そのネタで盛り上がりました(笑)」

・塩谷選手のシュートに対するネットユーザーの反応

「まんま肖俊光の反動蹴速迅砲だしw」
「塩谷のゴール完全にキャプテン翼の反動蹴速迅砲だ」
「漫画の世界だと思っていたことが・・・」
「塩谷は美しいみごとな龍が見えたのかなw」
「確かにクリアボールの反動を上手く利用してるw」
「思ってた以上に反動蹴迅速砲だったよw もうキミの必殺シュートにしろww」

などなど、本物の必殺技と変わりなく、完全に反動蹴迅速砲だという声が多数。現実ではありえないと思われていたシュートが実現したことに興奮を隠せないコメントが多く見られた。

ちなみに試合は、塩谷選手の必殺シュートで同点に追いついた広島が、後半34分と43分に追加点を決め、3ー1で勝利。優勝争いの中で貴重な勝ち点3を獲得し、次節の横浜F・マリノスとの首位攻防戦に弾みをつけた。

参照元:YouTubeJ’sGoal
執筆:原田たかし

▼実写版・反動蹴速迅砲だ!

▼こちらは本家の反動蹴速迅砲