作家の山崎豊子さんが2013年9月29日午前、心不全のために88歳でこの世を去った。

山崎さんといえば、中国残留孤児を描いた『大地の子』や大学病院内のタブーをえぐった『白い巨塔』、日航機墜落事故をテーマとした『沈まぬ太陽』などで知られる作家だ。山崎さんの小説はドラマや映画にもなり、原作を読んだことがない人でもよく知っているのではないだろうか。

山崎さんは、精力的に執筆活動をし、現在も「週刊新潮」で小説『約束の海』を連載中だった。この突然の訃報に多くの人が驚きの声をあげている。

・ネットユーザーの声

「え、山崎豊子さん…」
「ショック」
「ファンとして悲しい。ご冥福をお祈りします。」
「財前教授の生みの親が…残念。」
「不毛地帯が一番印象的だったな… 」
「「大地の子」も「沈まぬ太陽」も涙ながらに読みました。とても残念です。」
「有名作品は読んだけど、題材が考えさせられるものばかりでもうあんな作品は読めないのか… 」
「ありがとうございました、山崎先生。」
「震災や原発事故を題材にした作品とか読みたかった。」

80歳を過ぎても、執筆活動は衰えることなく、2013年8月からは海上自衛官を主人公とした『約束の海』を「週刊新潮」で連載開始したばかりだった。なお、NHKニュースによると現在連載中の『約束の海』の第一部20回分はすでに書き上げているそうだ。

山崎さんは元新聞記者という経歴を持つ作家だ。執筆には綿密な取材と調査が行われることでも知られ、リアルで骨太な描写、登場人物がこの世の不条理に立ち向かって生きる姿に胸を打たれた人も多いだろう。そんな山崎さんの作品は世代が変わっても読みつがれていくに違いない。

山崎さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

参照元:NHKニュース