国家公務員の不適切発言が問題視されている。経済産業省のキャリア官僚が個人のブログで「(被災地の)復興は不要」、高齢者に対し「早く死ねよ」などと発言してブログが炎上。結果、ブログが本人のものと確認され、2カ月の停職処分になったという。

匿名ブログで問題発言をしたのは、2015ミラノ万博日本政府代表を務めていた経済産業省の50代の官僚だ。問題視されているのは、東日本大震災のあった2011月9月のブログ記事。そこには震災の復興について以下のように書かれていた。

・問題視されているブログ記事

もともと、ほぼ滅んでいた東北のリアス式の過疎地で定年どころか、年金支給年齢をとっくに超えたじじぃとばばぁが、既得権益の漁業権をむさぼるために
そいつらの港や堤防を作るためにそいつらが移住をごめるためにかかる費用を

未来のこともたちを抱えた日本中の人々からふんだくり、綺麗事をいうせいじ。(ブログより引用)

官僚は、東北地方を「もともと滅んでいた」と表現。そしてこの自説を受け、「復興は不要」と発言していたのである。そのほか高齢者に「早く死ねよ」、また草野球をしている市民のことを「ゴキブリ」などと書き込んでいた。また、天下りに関しても言及していたようだ。

・インターネット上で炎上

「復興は不要」も含め、これらの “暴言” がインターネット上で問題視され炎上した。ブログ自体は匿名であったが、投稿内容から身元が判明。NHKニュースによると、9月25日に経済産業省がこの官僚に事実確認をしたところ、本人の書き込みであると確認したそうだ。

国家公務員の信用を失墜させる行為として26日付で停職2カ月の懲戒処分を下したという。ミラノ万博日本政府代表職も解かれたとのことである。

・ネットユーザーの声

このニュースについてネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「こいつは酷すぎる」
「50代の子供だな」
「官僚も政府も被災地に力を入れないのは、「復興は不要」みたいな人が多いってことなんだな。」
「停職2ヶ月で済むんだ。。なんだそりゃ(´д`)舐めてるよな。。 」
「特定されるとは思ってもなかったんだろうな。」
「不要なのはお前だ。2ヶ月の処分?甘いねぇ‥。」
「あらら、ついつい本音が漏れちゃいましたかw」
「過疎地だから復興が不要だとか本気で思うなら、自分が同じ目に遭ってから言えっつーんだよ。こういう事言うやつに限って故郷がなかったり捨てたりしてるんだろう」
「役人なんて多かれ少なかれこんな考えだろ。大臣はお飾りだし、庶民なんか眼中ないし。国がよくならないわけだ。」

・被災者の心情を思うと、いたたまれなくなる内容

日本は憲法で言論の自由が保障されている。しかし、理不尽に家族や仕事、故郷を失ってしまった被災者の心情を思うと、匿名ブログであるとは言え国家公務員の発言として、疑問に思わざるをえないだろう。

なお、問題発言があったブログは1000件以上あった記事を全て削除した上で閉鎖されている。

参照元:NHKニュース産経ニュース
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