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『ナターシャ通信』は、ウクライナに住むウクライナ人女子・ナターシャがお届けするコラムです。ユニークな日本語はナターシャの個性としてご理解いただければ幸いです。それではどうぞ。

どんな国に行ってもカルチャーショックが待ち受けていることは、わたしたちはみんなよく知っていることだと思います。今回はそんなカルチャーショックについてです。

・ウクライナで感じた日本人のカルチャーショック

以前から、私は日本に行きたいと思っていて、事前に日本の文化について様々な本を読んで、興味のあることを日本人に訊いたりしていました。そんなとき、わたしは、ひとつの疑問を持ちました。日本人がウクライナに来たとき、どんなことに驚くのかについて興味が湧いてきたのです。そこで日本人の友達や知り合いにアンケートをとってみたので、みなさんにウクライナで感じた日本人のカルチャーショックについて紹介したいと思います。

・ウクライナ人はよくナンパをする(笑)

まず、カルチャーショックの一つ目は、ウクライナ人はよくナンパをするということです。人にもよりますが、見知らぬ人であっても、男性が女性に声をかけたり、仲が良ければスキンシップも躊躇なくします。日本人は基本的にはずかしがってイニシアティヴをとりませんし、いくら仲が良くても男性の女性に対するスキンシップは、嫌がられるのでめったにありません。このスキンシップに対して、日本から留学している女子学生は最初のうちは驚きますが、いずれ慣れる人もいれば、それを嫌う人もいます。そのほかに、人に出会った時にお互い握手だけではなくて抱擁したり、両頬を合わせたりしますが、日本人はそのことに戸惑います。日本人はいくら仲のいい人に会ったときも、握手すらあまりしません。

・交通機関の違い

二つ目は、交通機関の違いです。地下鉄のエスカレーターの動きはものすごく早いです。日本のお年寄りだったら速すぎて乗れないかもしれません。エレベーターがあってもよさそうなくらい深いところに地下鉄があります。でも地下鉄の駅や路線はたくさんあって、日本より便利だそうです。また、空港に到着してタクシーに乗って街の中心部に向かう際に、タクシー運転手さんは怖いくらい猛スピードで運転します。それからキエフにある高級車の数にも日本人がすごくびっくりします。「日本でも見たことが無い……」とよく聞こえるのです。

・同じ色合いの服

三つ目は、多くの人が同じ色合いの服であることです。 日本人は様々な色の服を着ます。 たとえば、赤色・黄色・緑色など、何色でも構いません。しかし、キエフでは大勢の人が同じような地味な色です。キエフの人々にとって、興味があることは服装の色ではなく、昼のうちからお酒を飲むことなのです。ちなみに、ビールは日本より安く買うことができます。ここで飲食店について触れておくと、日本人は清算方法に困るようです。ウクライナではテーブルごとに店員さんがついて清算してくれますが、日本では自分でレジまで行って支払いをします。また、チップという習慣にも戸惑うようです。

・美人を襲う(?)驚きの変化!

ウクライナは美人が多い国として知られています。若い女性たちはスタイルもいいし、体系もすごくセクシーで、みんなやせています。でも、ほとんどのお婆さんが皆太っているのです!! 40代になってから、どんどん体が大きくなってしまうのです。彼女たちの若いときの写真を見ると、自分の目にも信じられません。「え、こんなだけ代わったの!」と思ってしまいます。

・言語について

四つ目は、言語についてです。キエフでは標識がウクライナ語で書かれているのに、多くの人がロシア語を話していることです。

・その他

街では様々な人生模様が見ることできます。メトロなどで物乞いしているホームレスの人たちをよく見かけては、悲しい気持ちになります。すぐ近くに大金持ちのおじさんが新しい「アルマニー」のベルトを買ったりしています。

また、店員の人たちがいつも怒っているように見えます。しかし、道に迷ったときにはキエフの人たちはとても親切で、いつも丁寧に道を教えてくれます。特に子供連れの家族には親切にしてくれます。ドアを開けてくれたり、電車の席をゆずってくれたりします。こういったウクライナ人が喜怒哀楽を自由に表現していることに、日本人はカルチャーショックを受けますが、ウクライナの社会に溶け込むことで興味をもってくれたり、ウクライナが大好きになるのだと思います。皆さんも是非ウクライナへ来て見てください!

執筆:ナターシャ