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福島原発からの汚染水漏れ問題が発覚して以降、韓国では放射能の恐怖が非常に高まっている。インターネット上では「放射能怪談」という噂話まで広まり、水産物の売り上げは激減。韓国政府は2013年9月9日から、福島を始めとする8県からの水産物の輸入を全面禁止する措置まで取ったほどだ。

そんななか、韓国のSBS放送は9月15日、東京電力福島第1原子力発電所の現状や、原発が抱える問題について検証するスペシャル番組を放映した。

・菅直人元首相が韓国メディアで福島原発について語る

この番組の中で、大きな見所となっているのが震災当時、首相を務めていた菅直人氏へのインタビューだ。菅氏は韓国メディアに対し、福島原発について何と話したのか。その内容は以下のとおりである。

・番組内での菅直人元首相の発言

「津波が来た結果、すべての電源が喪失されたと、まぁ非常に厳しい状態になりそうだという、そういう状態が続けば、原発がメルトダウンするということが明らかになりましたから、状況を説明してくれということで話を聞こうとしましたが、しかし残念ながら、どういう状況に現場の原子炉がなっているのかということについては、正確な情報がなかなか伝わってきませんでした。

大混乱の中で、実際にも混乱によって情報がうまく伝わらなかったのが一つです。もう一つは、やはり、東電という会社の、特に上層部は、自分たちの責任を追及されることを恐れて、できるだけ自分たちに都合の悪い情報は伝えないようにしようと。

いわゆる電力会社、あるいは原発メーカー、さらには原子炉の専門家、それに関わる役所、さらにはメディアそのものも、コマーシャルをたくさん電力会社が流していましたので、そういう影響下にあり、文化活動やスポーツ活動にもお金を出していましたので、原子力発電に対して批判的なことを言うことが、非常にしにくい社会状況が生まれてました。政治においても、ある種の圧力がかかっていました。

事故そのものを人間が起こしたというよりは、事故が起きた時にそれを大きな事故にしないで済ませるような備えが無かったという意味では人災です。

100%事故を無くすことはできません。100%事故を無くすには、原発そのものを無くすしかない。そういう点で私は日本ばかりではなくて、韓国を含む世界の中から、原発というものが、あるいは原発というものに頼らない社会を作っていくべきだと、こう考えています。」(インタビューより書き起こし)

・ 韓国ネットユーザーは驚愕「やっぱり日本は信じられない」

番組を視聴した韓国のインターネットユーザーは、菅氏の発言に大きな驚きを示し以下のようにコメントしていた。

「良い特集だった」
「総理のことをどれだけバカにしている国なのか分かった」
「こんな状態だからろくに収拾できないのだろう。これが日本のシステム」
「やっぱり韓国政府がとった日本産の水産物の輸入規制は当然の措置だった」
「日本は韓国のことをいつもバカにしている」
「安倍じゃなくてこの人がそのまま首相だったらよかったのに」
「日本のことが信じられなくなるのは当然」

・韓国も原発問題を抱えている

同番組によれば、韓国には現在原発が23基あり、今後7基の建設が予定されているという。中でも古里原発1号機は老朽化が進み、2012年には全電源が喪失するという重大な事故まで起きている。幸い冷却設備が稼働したが、福島第1原発のようなことが、人的ミスによって起きるところだった。

特に古里原発は大都市に隣接しており、原発から30キロ圏内には320万人もの人々が生活しているという。もし事故が起きたら、被害の規模は福島よりもはるかに大きなものになると見られる。

・菅氏の言う「情報の隠ぺい」、「癒着」、「安全神話」は韓国にもあると指摘

番組は、菅氏の言う「情報の隠ぺい」、「癒着」、「安全神話」は、韓国でも同じことが言えると指摘している。韓国人にとって豊かな暮らしの裏にある原発の危険性について改めて考える内容となったようだ。

参照元:Daum
執筆:レイチェル

▼菅氏のインタビューの一部

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r7 (1)※地名の漢字表記は編集部によるもの

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