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スタジオジブリのアニメーション映画は日本だけでなく世界中で愛されている。1997年に公開された『もののけ姫』を見て感動したイギリスのファンたちが、実写版の制作を始めたそうだ。そのファンフィルムの予告編が公開されたのだが、これがあまりにも美しい! ハイクオリティな映像と彼らのアツい気持ちに期待の声が寄せられている。

・ファンによるファンのための映画

『もののけ姫』のファンフィルム『WOLF GIRL(ウルフガール)』を制作しているのはイギリスの熱狂的なジブリファンと映画制作者だ。非営利で、ファンによるファンの楽しみのためだけに制作されているという。

・『もののけ姫』から数百年後の世界のストーリー

『WOLF GIRL』のあらすじは以下のとおりだ。

「都市で自分の居場所を見つけ出せない若者が、巨大狼が支配する神秘的な森に身を寄せる。人間が樹木を伐採し続けていることに気付いた少女が、手遅れになる前に、狼達と一緒に彼女の新しい住処の防御に立ち向かう。」-ウルフガール ログ・ライン

「もののけ姫」の数百年後を想像してみてください。森林は再成長し、都市も再構築された。しかし、そのバランスが崩れ出している・・・・、愛と憎しみがあり、魂と悪の戦いがある。それは、成長・死・転生(てんしょう)が終わりなく繰り返され続ける中、それらによって起こりえたたった一度の出来事だったのか。

「ウルフ・ガール」のストーリーで、「森林が姫をまた必要としたら・・」の質問に答えたいと思います。(『WOLF GIRL』ウェブサイトより引用)

そう、『WOLF GIRL』は舞台を数百年後の森に変え、新たなストーリーとして展開していくのだ。その一方で、『もののけ姫』のサンの育ての親である山犬・モロの君を彷彿とさせるような真っ白な山犬、不思議な森の精霊・コダマも登場するなど、『もののけ姫』の世界観もバッチリ踏襲しており、ファンには嬉しい限りだ。

・宮崎監督と同じ志で作品を作っていく

『WOLF GIRL』は実写とCGを組み合わせた映像だ。現在、公開されている予告編を見ただけでもそのクオリティの高さには驚くばかりである。非営利であるのに、なぜ彼らはファンフィルムにここまで力を入れるのだろう?

その目的と目標について制作チームは、

私たちは、宮崎駿そしてスタジオジブリの作品に深い尊敬の念を抱いています。オリジナルもののけ姫の中で、素晴らしい語り手の宮崎監督は、「 私達が描写すべきものは、少年が少女の心を理解し、その少女がだんだんと心を開いていく過程”と述べています。ウルフガールでは新しいキャラクターを創作していきますが、私たちの目標は宮崎監督と同じ志で作品を作り上げる事です。

と述べている。

彼らが宮崎監督、及びジブリ作品をどれだけリスペクトしているかがよく伝わってくるのではないだろうか? 純粋な愛情により作られる『WOLF GIRL』。現在、クラウドファンディングサイトで資金の協力をを募っており、着々と支持を得ているようだ。『WOLF GIRL』が、どんな作品になるか非常に楽しみである!

参照元:WOLF GIRLKickstarter(英語)
執筆:沢井メグ

▼こちらが『WOLF GIRL』の予告編だ

▼コンセプトアート、美しい!
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▼制作の様子、これはめちゃめちゃ本格的だ!!
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