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日本の東京都が2020年の夏季オリンピックの開催地に選ばれた。決定以来、日本だけでなく各国で連日のように東京五輪関係のニュースが報じられている。

そんななか、中国メディアが東京五輪の予算を33億ドル(約3300億円)と試算し、「北京オリンピックの10%にも満たない」と報じた。額の小ささに議論が勃発したが、あるネットユーザーのツッコミが注目されている。それは、「日本は賄賂が少ないからでは」というものだ。

この試算は人民日報など多くの中国メディアに掲載された。試算によると、2020年の東京五輪の予算は33億ドル(約3300億円)程度。2008年に行われた北京五輪の10%にも満たない額だ。ちなみに北京五輪への投資額は400億ドル(約4兆円)で、1976年以降の大会のなかでは最も大きい額であったという。

誇らしい数字のはずだが、この報道に中国のネットユーザーが意外な反応を示したと注目された。中国ネットユーザーの声は以下のとおりだ。

「10分の1以下!」
「日本はケチだなぁ」
「そんなケチくさいオリンピックなんか見にいかないよ」
「こういうのは節約って言うんだよ」
「日本人は真面目だからやりとげそう」
「日本は賄賂が少ないからでは?」
「東京はスポーツ施設やインフラがそろっている分、低予算で済むのだと思う」
「予算が多いことと良いオリンピックかは別問題」
「北京五輪で使ったお金は庶民の血税だからなぁ! 官僚は自分のお金じゃないからバンバン使ったんでしょ」
「日本はケチでも貧乏でもなく、お金の正しい使い道を知っているだけだと思う」

これらのネットユーザーの声のなかで最も注目されているのが「賄賂」の件だ。これは、中国官僚の汚職への風刺ともとれる。日本では、賄賂はないことを祈るばかりだが、それ以外の点を見ても東京はインフラも整っているし、既存の施設を多く使用予定と北京五輪とは背景が異なる。近年のなかで最も低予算の大会になる見通しだ。

今後7年間で東京五輪に向けて準備が進められる。中国のネットユーザーの見立てどおりに無駄なく日本や世界にとって有意義な大会になるよう期待したい。

参照元:香港南華早報(中国語)、ウォールストリートジャーナル
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.