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飛行機は旅行に欠かせない乗り物だ。空の安全は、機長をはじめとする航空会社スタッフと管制塔の連携で守られている。

先日、その空の安全が脅かされるような事件が起こった。なんと大韓航空の機長らが管制塔の指示を無視。指定とは別の滑走路に着陸しようとしたというのだ。

調査の結果、両者の間のコミュニケーションに問題があったことが判明。大韓航空側にスタッフの英語のスキルアップを求め、同時に機長らを空港に出入り禁止としたという。

・大韓航空が管制塔の指示を無視

事件が起きたのは、中国・陝西省にある西安空港だ。当局の発表によると、8月19日、韓国・チョンジュ市発西安行きの大韓航空 KAL9381便が管制塔の指示を無視し、別の滑走路に着陸しようとしたという。

・管制塔が警告

管制塔は右側の滑走路に着陸するように指示、しかし KAL9381便は左側の滑走路に向かっていった。これでは事故が起きてしまう。管制塔が警告を発したところ、機体は旋回し右側の滑走路に着陸したそうだ。

・当局が調査に乗り出す

発着数の多い空港は管制塔の緻密な指示があって、はじめて事故なく運営されていると言っていいだろう。その指示に従わないというのは危険なことだ。中国民用航空局はすぐに調査に乗り出した。

・機長と副機長は西安空港に1年間の出入り禁止

航空局は、管制塔と大韓航空機の機長のやりとりの録音内容から、どうやら機長が管制塔の指示を勘違いしたためと判断。航空局はKAL9381便の機長および副機長を西安空港への1年間の出入り禁止処分とした。あわせて大韓航空に機長らの英語のレベルアップを求めたそうだ。

・大韓航空「機長だけのミスではない」

これに対し、大韓航空は機長と管制塔の間にコミュニケーションミスがあったことを認めたものの、それは機長だけのミスではないとしている。大韓航空によると、機長は管制塔から左側の滑走路に着陸するよう指示を受け、それを復唱している、その際、管制塔は問題があるとは言わなかったそうだ。しかし、その後、警告を発してきた話しているという。

参照元:SBS(韓国語)、家園網(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.